宅建の時間配分と解く順番|120分で50問を解き切る直前対策
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過去問は解けるのに、模試になると最後まで終わらない。宅建の直前期に多い相談です。原因は知識量ではなく、解く順番と時間の使い方にあります。
宅建試験は120分で50問を解きます。1問あたり2.4分しかなく、問1から順に解くと配点の大きい宅建業法が最後に残ります。順番を変えるだけで、同じ実力でも取れる点数は変わります。
この記事でわかること。
- 時間切れを防ぐ解く順番と、そう並べる理由
- 120分を科目ごとに割り振った時間配分モデル
- 残り1ヶ月で本番の時間感覚を身につける練習法
2026年度の宅建試験は10月18日(日)13時から15時までの2時間です。登録講習修了者は13時10分から15時までの1時間50分となります(最終確認日:2026-09-18/不動産適正取引推進機構)。
宅建は宅建業法から解くのが基本
宅建の本試験は、問1から順に解かないほうが得点は安定します。問題の並び順と、点の取りやすさが一致していないためです。
宅建の出題構成は、問1から問14が権利関係、問15から問22が法令上の制限、問23から問25が税その他、問26から問45が宅建業法、問46から問50が免除科目です。つまり最初に来る権利関係14問が、もっとも時間を使い、もっとも正答率が読めない範囲になります。
一方の宅建業法は20問で最大の配点です。条文どおりの知識で解ける問題が中心で、1問あたりの所要時間も短くなります。先に解くべきなのは、配点が大きく、かつ短時間で終わる範囲です。
宅建 | 本試験の解く順番
問1から解く場合と宅建業法から解く場合
残り時間が足りなくなったとき、どの科目が解き残るかが変わります
| 時間切れの影響 | 得点の取りこぼし | 序盤の心理 | |
|---|---|---|---|
| 問1から順に解く 権利関係が先頭 | × 宅建業法が解き残る | × 20問分を失いやすい | △ 難問続きで焦る |
| 宅建業法から解く 権利関係は最後 | ○ 解き残るのは権利関係 | ○ 20問を先に確保 | ○ 得意分野から入れる |
- ※順番を変えるとマークシートの行がずれやすくなります。問題番号の確認が必要です
コツコツ資格
解き残す範囲を自分で選べる状態にしておく。これが順番を変える目的です。時間が足りなくなるのは誰にでも起こりますが、そのとき残っているのが権利関係の難問なら、失う点は最小で済みます。
120分50問の基本データ
まず数字を押さえます。試験時間と問題数から逆算すると、使える時間の上限が見えます。
- 試験時間:13時から15時までの120分(登録講習修了者は13時10分から15時までの110分)
- 問題数:50問(登録講習修了者は問46から問50が免除され45問)
- 1問あたりの平均:約2.4分(免除者は約2.4分)
- 着席時刻:12時30分まで(登録講習修了者は12時40分まで)
- 受験手数料:8,200円
- 合格発表:11月25日(水)
いずれも不動産適正取引推進機構の公表内容です(最終確認日:2026-09-18)。試験制度は変更される場合があるため、受験前に必ず公式サイトで確認してください。
平均2.4分という数字は、そのまま全問に当てはめるものではありません。宅建業法の一問一答型なら1分で終わります。民法で人物関係を図に書く問題は4分を超えることもあります。時間は均等割りではなく、科目ごとに束で配ると考えてください。
科目別の時間配分モデル
120分の割り振り例です。宅建業法を先頭に置き、権利関係と見直しを後半に残す形にしています。
| 時刻 | 解く範囲 | 持ち時間 |
|---|---|---|
| 13:00〜13:40 | 宅建業法 問26〜45(20問) | 40分 |
| 13:40〜13:58 | 法令上の制限 問15〜22(8問) | 18分 |
| 13:58〜14:05 | 税その他 問23〜25(3問) | 7分 |
| 14:05〜14:15 | 免除科目 問46〜50(5問) | 10分 |
| 14:15〜14:50 | 権利関係 問1〜14(14問) | 35分 |
| 14:50〜15:00 | 見直しとマーク確認 | 10分 |
宅建業法は20問で40分、1問2分の計算です。ここを35分で終えられると、後半に5分の貯金ができます。法令上の制限は数字の暗記で解ける問題が多く、1問2分強を目安にします。
税その他と免除科目は、知識があれば即答、なければ長考しても当たりません。合わせて17分を上限にして、迷ったら印をつけて進みます。統計問題の考え方は宅建の統計問題はいつから?問48で1点取る覚え方にまとめています。
権利関係14問に35分を残すと、1問2.5分です。全問を丁寧に解く時間ではありません。判例知識で即答できる問題と、図を書かないと解けない問題を仕分けし、後者は最後に回します。
登録講習修了者は免除科目の10分がなくなり、110分になります。上の表から免除科目の行を抜き、開始を13時10分にずらせばそのまま使えます。
時間が足りなくなる4つの原因
模試で時間切れになる人には、共通する原因があります。当てはまるものから手を打ってください。
権利関係で粘る
もっとも多い原因です。民法の問題は、考えれば解けそうに見えます。そのため5分、6分と使ってしまい、宅建業法の見直し時間が消えます。
権利関係は14問中7点から8点を目標にする作戦が現実的です。詳しい線引きは宅建の権利関係は捨てる?民法で捨てていい論点と目標点7〜8点で解説しています。本番では3分で道筋が見えない問題を後回しにすると決めておきます。
個数問題での読み直し
「正しいものはいくつあるか」を問う個数問題は、4つの記述すべてを判定する必要があります。1つでも自信がないと、最初から読み直しが始まります。
対策は、記述ごとに丸とバツを問題用紙に書き込むことです。読み直すときも、判断できなかった記述だけを見ればすみます。練習法は宅建の個数問題が解けない人へ|直前6週間の解き方と練習法にあります。
マークシートをまとめて塗る
1科目を解き終えてからまとめて塗る方法は、時間の節約になります。ただし解く順番を入れ替えている場合、行のずれが起きやすくなります。
安全なのは、科目の束ごとに塗り、そのつど問題番号と行番号を声に出さずに指で確認する方法です。残り10分を切ってから50問分をまとめて塗るのは避けてください。塗り終わらないリスクが、節約できる時間を上回ります。
見直しの時間を設計していない
見直しは、余った時間でやるものではありません。最初から10分を確保して配分します。
見直す対象は3つに絞ります。印をつけて飛ばした問題、マークのずれ、個数問題の数え直しです。全問を読み返す時間はありません。
残り1ヶ月でできる練習法
時間配分は、知識と違って読んで覚えるものではありません。同じ条件で解く回数だけが効きます。
過去問1年分を、13時から15時の時間帯に通しで解く。これが最も効果のある練習です。休日に1回、本番と同じ時刻に始めます。昼食後の眠気や集中の落ち方まで含めて再現できます。
回数の目安は、残り1ヶ月で3回から4回です。毎週日曜の13時に固定すると習慣になります。解いたあとは点数より、科目ごとの所要時間を記録してください。宅建業法に何分かかったかが、本番の配分を決める材料になります。
2回目以降は、配分を少しずつ調整します。宅建業法が45分かかる人は、時間を削るのではなく、演習量を増やして速度を上げます。ここを40分に縮められると、権利関係に5分を回せます。
直前1ヶ月全体の使い方は宅建 直前期(9月・10月)の過ごし方|独学の追い込み手順にまとめています。模試の点が伸びずに不安な人は宅建の模試で点が取れない|20点台・30点台別の立て直し方も合わせて読んでください。
独学で通しの演習を続けると、解説を読んでも腑に落ちない論点が残ることがあります。直前期に講義で補いたい人は、月額制のオンライン講座という選択肢があります。
よくある質問
Q. 解く順番は本当に変えたほうがいいですか
時間が足りている人は変える必要はありません。模試で最後まで解き終わっている人が、本番だけ順番を変えるのは危険です。変えるなら、残り1ヶ月の演習で新しい順番に慣れてからにしてください。
Q. 免除科目は先に解くべきですか
問46から問50は5問で、知識があれば数分で終わります。宅建業法のあとに置く形でも、権利関係の前に置く形でも構いません。重要なのは、最後に残さないことです。統計問題は暗記が効くため、疲れる前に処理しておくと取りこぼしが減ります。
Q. わからない問題はどう飛ばしますか
問題用紙の番号に大きく印をつけ、マークシートは空欄のまま進めます。ただし残り5分になったら、空欄をすべて埋めてください。宅建は4肢択一で、誤答による減点はありません。
Q. 見直しで答えを変えてもいいですか
根拠を見つけて変える場合だけにしてください。「なんとなく不安だから」という理由での変更は、正解を誤答に変える結果になりやすい行動です。個数問題の数え間違いやマークのずれは、見つけたら迷わず直します。
Q. 時間が余ったら何をしますか
マークのずれの確認を最優先にします。氏名と受験番号の記入漏れも確認してください。そのうえで、印をつけた問題に戻ります。
まとめ
宅建の120分は、知識があっても順番を間違えると足りなくなります。押さえる点は3つです。
- 宅建業法20問を先に解き、権利関係14問を最後に回す
- 科目ごとに持ち時間を決め、見直しの10分を最初から確保する
- 残り1ヶ月で、13時開始の通し演習を3回から4回おこなう
本番で慌てないための準備は、知識の詰め込みだけではありません。時間の使い方を先に決めておくと、当日の判断が減ります。試験日は10月18日です。日曜の午後を1回ぶん、通し演習に使ってみてください。
※本記事は情報提供を目的としたもので、試験の合格や学習の成果を保証するものではありません。試験制度・料金は変更される場合があるため、受験前に必ず公式サイトでご確認ください。
あわせて読みたい
参考にした情報
- 一般財団法人 不動産適正取引推進機構「宅建試験のスケジュール」(試験日・試験時間・着席時刻・受験手数料・合格発表日/最終確認日 2026-09-18)
- 一般財団法人 不動産適正取引推進機構「宅建試験」(登録講習修了者の5問免除/最終確認日 2026-09-18)