宅建・不動産

宅建の統計問題はいつから?問48で1点取る覚え方

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宅建の勉強を進めていると、統計問題だけ後回しになりがちです。テキストの最後に数ページだけ載っていて、しかも「最新の数字は別途配布」と書かれていることも多いからです。試験まで1か月を切ったこの時期に、「統計はいつから覚えればいいのか」「何を覚えれば1点になるのか」で手が止まる人は少なくありません。

この記事でわかることは3つです。

  • 問48で出る資料の種類と、覚える優先順位
  • 覚え始める時期の目安と、直前期の詰め方
  • 2026年(令和8年)試験で押さえておきたい増減の方向

2026年度の宅建試験は10月18日(日)13時から15時、合格発表は11月25日(水)です(最終確認日:2026-09-14)。残り時間から逆算して、統計に何日使うかを決めていきます。

統計問題は直前2週間で取る1点

統計問題は、直前期に短時間で仕上げる科目です。理由は2つあります。

1つ目は、覚える量が少ないことです。問48は毎年1問で、問われる資料もほぼ固定されています。理解を積み上げる必要がなく、暗記だけで正解できます。

2つ目は、早く覚えても忘れることです。統計は数字と増減の暗記なので、7月や8月に覚えても試験日には抜けています。直前に入れ直す手間が二重にかかります。

一方で、放置して当日を迎えるのは損です。権利関係の1点を上積みするには数十時間かかりますが、統計の1点は数時間で届く範囲にあります。合格ラインは近年34点から38点の範囲で動いており、1点差で結果が変わる試験です。

問48で問われる5つの資料

問48は4つの選択肢で構成され、選択肢ごとに出典の異なる統計が並びます。過去の出題を見ると、次の5つから組み合わされるのが通例です。

資料主に問われる中身公表元
地価公示全国の地価が上がったか下がったか国土交通省
建築着工統計新設住宅着工戸数の増減国土交通省
土地白書売買による土地取引件数国土交通省
法人企業統計不動産業の売上高・経常利益財務省
宅地建物取引業者数業者数の増減国土交通省の施行状況調査

このうち地価公示・建築着工統計・土地白書の3つは、ほぼ毎年顔を出します。まずこの3つを固め、余力で法人企業統計と業者数を足すのが効率的な順番です。

なお、登録講習を修了した5点免除者は問46から問50が免除されるため、統計問題を解く必要がありません。免除の対象かどうかで、この記事の作業そのものが不要になります。免除科目の扱いは宅建の免除科目は捨てる?問46〜50で3点取る直前対策にまとめています。

宅建 | 問48統計問題

どの資料から覚えるか

出題の常連度と、直前でも間に合うかで優先順位が決まります

出題の常連度直前2週間でも間に合うか
地価公示 上昇か下落かが中心 ○ ほぼ毎年出る ○ 覚えるのは方向と連続年数
建築着工統計 新設住宅着工戸数 ○ ほぼ毎年出る ○ 戸数と増減率だけで足りる
土地白書 売買による土地取引件数 ○ ほぼ毎年出る △ 公表が6月から7月で資料が新しい
法人企業統計 不動産業の売上高と経常利益 △ 出る年と出ない年がある △ 売上高と利益で増減が分かれる年がある
宅建業者数 免許業者の数 △ 出る年と出ない年がある ○ 増減と連続年数だけ
  • ※常連度は過去の出題傾向にもとづく目安で、次回の出題を保証するものではありません
  • ※登録講習修了者(5点免除)は問48が免除されるため対策不要です

コツコツ資格

2026年試験で押さえる増減の方向

2026年(令和8年)の試験で使われる可能性が高いのは、次の数字です。すべて2026-09-14に公表内容を確認したものですが、受験前に必ず一次資料か予備校の直前資料で照合してください。

地価公示(令和8年地価公示・2026年3月18日公表)

全国の全用途平均は前年比で2.8パーセントの上昇となり、5年連続の上昇です。商業地は上昇幅が拡大し、住宅地は前年と同じ上昇幅でした。「上昇」と「上昇幅の拡大」は別の話なので、選択肢の言い回しに注意します。

建築着工統計(2025年・令和7年計)

新設住宅着工戸数は740,667戸で、前年比6.5パーセントの減少でした。減少は3年連続です。新設住宅着工床面積も前年を下回り、こちらは4年連続の減少となっています。

宅地建物取引業者数(令和7年3月末)

全国で132,291業者となり、前年より1.3パーセント増えました。増加は11年連続です。

法人企業統計(不動産業)

不動産業の売上高は約58.8兆円で、前年度から増加した数字が直前資料でよく取り上げられています。売上高と経常利益で増減が食い違う年があるため、片方だけ覚えると引っかかります。財務省の公表値で両方の向きを確認してください。

土地白書(令和8年版・2026年7月10日閣議決定)

売買による土地取引件数が問われます。2025年分の件数と前年との増減は本記事では確認できていないため、最新版の土地白書か予備校の直前資料で必ず押さえてください。数字を思い込みで覚えるのが、統計でいちばん危ない失点です。

数字より増減を先に入れる覚え方

覚える順番は「増減の方向 → 連続年数 → 代表的な数字」です。細かい数値から入ると、どれも似た桁に見えて混ざります。

第1段階:方向だけをまとめて言えるようにする

2026年試験向けなら「住宅の着工は減る、地価と業者数は増える」という形で、資料名と向きをセットにします。3秒で言えるまで口に出して繰り返します。

第2段階:連続年数を足す

「5年連続上昇」「3年連続減少」「11年連続増加」のように、年数は選択肢の正誤を分ける材料になります。方向が合っていても年数が違えば誤りの肢になるため、ここまでが得点の条件です。

第3段階:代表的な数字を1つずつ足す

740,667戸なら「約74万戸」、132,291業者なら「約13万業者」と、桁と頭の数字だけで足ります。小数点以下まで暗記する必要はありません。

紙1枚に5つの資料を縦に並べ、右に「方向・年数・数字」の3列を書いた表を作ると、毎日30秒で確認できます。持ち歩けるサイズにして、試験会場でも最後に見る1枚にしておきます。

いつから覚えるかの目安

覚え始めの目安は9月下旬から10月初旬です。試験が10月18日なので、逆算すると次の配分になります。

時期やること1日の目安
9月中旬まで過去の問48を3年分見て、出題の形を知る合計30分
9月下旬5資料の増減の方向を覚える10分
10月上旬連続年数と代表的な数字を足す10分
試験3日前から表1枚の読み直しのみ5分

統計に使う総時間は3時間から4時間程度で足ります。これ以上かけるなら、その時間は宅建業法や法令上の制限の演習に回したほうが得点は伸びます。

早く覚えたい気持ちが強い人は、9月中旬までの段階で「どの資料から何を聞かれるか」だけ把握しておくと、直前の暗記が速く終わります。数字を入れるのは9月下旬で間に合います。

直前期全体の進め方は宅建 直前期(9月・10月)の過ごし方|独学の追い込み手順で扱っています。

統計でつまずく3つのパターン

古い年度の数字を覚えてしまう

いちばん多い失点です。市販テキストは前年の統計のまま印刷されている場合があり、そのまま覚えると本番で外します。テキストの発行年ではなく、公表年月で確認してください。2026年試験なら、地価公示は令和8年、建築着工統計は2025年計が対象です。

「上昇」と「上昇幅の拡大」を混同する

地価公示の選択肢はこの2つを意図的に混ぜてきます。上昇していても上昇幅が縮んでいる年があり、そのときに「上昇幅が拡大した」と書かれていれば誤りです。方向と幅は別物として覚えます。

全資料を完璧に覚えようとする

法人企業統計は売上高と経常利益で向きが分かれる年があり、細部まで追うと時間を取られます。常連の3資料を確実にして、残りは方向だけ押さえる割り切りで十分です。統計は1問しか出ません。

独学の直前期を補強する選択肢

統計は独学でも仕上がりますが、困るのは「最新の数字がどこにあるか分からない」ときです。予備校は直前期に統計資料をまとめて配布するため、独学だと自分で公表値を探す手間がかかります。

月額制のオンライン講座は、その手間を減らす選び方の1つです。オンスク.JPは宅建を含む複数の資格講座を月額プランで受けられるサービスで、独学に講義と演習を足したい人向けの選択肢になります。

よくある質問

Q. 統計問題は捨ててもいいですか

おすすめしません。暗記量が少なく、数時間で1点に近づける数少ない分野だからです。合格ラインは年によって34点から38点の間で動くため、確実に取れる1点を外すのは不利になります。

Q. 予想問題集の統計だけ買う価値はありますか

直前期の統計資料は、大手予備校が無料の特集ページやガイダンスで公開していることがあります。まず無料の資料を探し、それでも不安なら購入を検討する順番で足ります。

Q. 5点免除を受けていますが統計は必要ですか

不要です。登録講習の修了者は問46から問50が免除されるので、問48も解きません。その時間は権利関係や宅建業法に回してください。

Q. 数字を丸暗記できません

丸暗記は不要です。選択肢は増減の方向と連続年数で判定できる作りが多く、桁と頭の数字が分かれば対応できます。740,667戸なら「約74万戸で減少」で足ります。

Q. 試験当日に見直す時間はありますか

会場に着いてから開始までの時間に、統計の表1枚を読み直す受験者は多いです。問48は考えても思い出せない分野なので、直前の確認が効きます。

まとめ

統計問題は、直前の数時間で1点を取りにいく分野です。

  • 出題の常連は地価公示・建築着工統計・土地白書の3つ
  • 覚える順番は「方向 → 連続年数 → 代表的な数字」
  • 覚え始めは9月下旬から10月初旬で間に合う
  • 古い年度の数字を覚える事故だけは避ける
  • 5点免除者は対策そのものが不要

残り1か月で不安になると、あれもこれも手を出したくなります。統計は紙1枚で終わる分野なので、先に片づけて、残りの時間を配点の大きい宅建業法と法令上の制限に振り向けてください。

あわせて読みたい

参考にした情報

  • 国土交通省「令和8年地価公示」(2026年3月18日公表)
  • 国土交通省「建築着工統計調査報告(2025年計)」
  • 国土交通省「令和8年版土地白書」(2026年7月10日閣議決定)
  • 不動産適正取引推進機構「宅建業者と宅建士の統計概要」

※本記事は情報提供を目的としたもので、試験の合格や学習の成果を保証するものではありません。試験制度・料金は変更される場合があるため、受験前に必ず公式サイトでご確認ください。