勉強法・学習計画

英検2級の単語が覚えられない|社会人が3つに仕分けて回す覚え方

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2級の単語帳を買って1か月。前半のページは何度も見たのに、過去問の大問1では選択肢の4語とも自信がない。仕事帰りに30分ずつ続けているのに手応えがなく、自分には向いていないのかと迷い始める。英語から離れていた社会人が2級を目指すと、この段階で止まりやすくなります。

結論から書くと、2級の単語が覚えられない社会人は、全部を同じ力で覚えようとしていることが多いです。 単語を「もう分かる」「見たことはある」「知らない」の3つの山に仕分けます。時間を「見たことはある」の山に集中させると、同じ30分でも点になる語が増えます。

2026年度第3回の一次試験(本会場)は2027年1月24日(日)です(英検公式・最終確認日 2026-10-14)。この記事では、仕分けのやり方と1日の量、試験までの14週の計画をまとめます。

2級で単語が占める重さ

2級の一次試験で、単語と熟語の知識を直接問う問題はリーディング31問のうち17問です。英検公式の試験内容ページで、次の構成を確認しました(最終確認日 2026-10-14)。

技能問題問題数
リーディング短文の語句空所補充17問
リーディング長文の語句空所補充6問
リーディング長文の内容一致選択8問
ライティング英文要約・英作文各1問
リスニング第1部・第2部各15問

試験時間はリーディングとライティングを合わせて85分、リスニングが約25分です。短文の語句空所補充は、2024年度の問題形式リニューアルで3問減りました。それでもリーディングの問題の半分以上は、単語と熟語を知っているかで決まります。

合格ラインと単語の関係

2級の一次試験は、3技能が各650点の英検CSEスコアで判定されます(英検公式・最終確認日 2026-10-14)。合格基準は合計1,950点のうち1,520点とされています。3技能が同じ重さなので、単語で取れる大問1を落とすと、ほかの技能で取り返すのが難しくなります。

英検協会は、2016年度第1回の一次試験で「2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格」と公表しています。単語帳を1冊すべて覚えきる必要はありません。 出題の多い語を確実に取る組み立てで足ります。

準2級の単語と何が違うか

2級の単語は、準2級と比べて「目に見えないもの」を表す語が増えます。準2級の単語帳には、日常の動作や身の回りの物を表す語が多く載っています。2級になると、環境・医療・技術・社会制度など、ニュースで扱うテーマの語が中心になります。

社会人がつまずく違いは、次の3つです。

  • 抽象的な語が増える:意味を絵で思い浮かべにくく、日本語訳を覚えても文の中で意味が取れない
  • 形の似た語が増える:語尾だけが違う名詞・動詞・形容詞が並び、どれがどれか混ざる
  • 熟語の問題が増える:知っている単語の組み合わせなのに、熟語としての意味が分からない

この3つは、覚える量を増やすより、覚え方を変えたほうが早く片づきます。 抽象語は例文の中で、似た語は1つの組にまとめて、熟語は単語と時期をずらして覚えます。

準2級の単語帳に戻るべき人

準2級の単語帳の前半で、意味がすぐ出てこない語が多い人は、先に準2級に戻ったほうが近道です。2級の英文は、準2級の単語を土台にして書かれています。土台の語が抜けていると、2級の単語を覚えても長文が読めません。

判断の目安として、準2級の単語帳の前半から20語を選んで意味を言ってみます。15語以上がすぐ言えれば、2級の単語帳から始めて問題ありません。言えたのが10語前後なら、準2級の単語帳を2〜3週間で1周してから2級に移ります。

英検2級 | 単語の始め方

出発点ごとの単語帳の選び方

準2級の単語がどれだけ残っているかで分けました

2級の単語帳から始める準2級に2〜3週間戻る過去問だけで進める
準2級の語がほぼ言える 20語中15語以上 ○ 向く × 不要 △ 語数が足りにくい
準2級の語が半分ほど 20語中10語前後 △ 長文で詰まりやすい ○ 向く × 向かない
準2級の語がほぼ言えない 20語中5語以下 × 向かない △ 1か月以上かかることも × 向かない
  • ※本文の目安を図にしたもので、学習の効果や合格を保証するものではありません。必要な期間には個人差があります
  • ※過去問は英検公式サイトで公開されている直近の回分に限られます

コツコツ資格

準2級の語がほぼ言えない人は、第3回に間に合わせるより、2027年度の回を目標にしたほうが無理がありません。準2級を先に受けるかどうかは、英検準2級の勉強時間と何ヶ月で合格かで目安を確認できます。

単語を3つの山に仕分けて回す

2級の単語帳を使う人は、1周目を「覚える時間」ではなく「仕分ける時間」と決めます。英単語を見て意味が出るまで2〜3秒待ち、次の3つのどれかに分けます。

山判断の目安その後の扱い
A:もう分かる2〜3秒で意味が出る週1回だけ確認
B:見たことはある意味があいまい・似た語と混ざる毎日回す(時間の中心)
C:知らない見覚えがないBが減ってから足す

紙の単語帳なら、Bの語に鉛筆で印を付けます。アプリなら、「覚えていない」の印や苦手リストの機能を使います。

B(見たことはある)に時間を使う

点になりやすいのは、Bの山の語です。 Aの語はすでに取れる問題で、何度見直しても点は増えません。Cの語は覚えるまでに出会う回数が多く必要で、限られた時間の中では効率が落ちます。

Bの語は、あと数回出会えば答えられる状態の語です。仕事のある平日は、Bの山だけを回す日にしても十分です。

C(知らない)は少しずつ足す

Cの語は、Bの山が減ってきたら少しずつBへ移します。1日に新しく入れるのは20〜30語までにします。新しい語を一度に入れると、Bの見直しが回らなくなり、前の週の語が崩れます。

単語帳は、多くがよく出る順に並んでいます。後半のCの語は、意味が何となく分かる程度で止めて、前半のBを確実にするほうに時間を回します。

2級の単語に合わせた3つの覚え方

仕分けたBの語は、2級の単語の性質に合わせて覚え方を変えます。準2級と同じ覚え方のままだと、抽象語と似た語で止まります。

抽象的な語は例文ごと見る

意味を絵で思い浮かべにくい語は、単語帳の例文と一緒に見ます。日本語訳だけを覚えると、試験の英文の中で意味が取れません。

例文を毎回読む必要はありません。日本語訳を見ても意味がつかめない語だけ、例文を1回読みます。どんな場面で使う語かが分かると、長文の中で出会っても思い出せるようになります。

形の似た語は組にして覚える

語尾だけが違う語は、1つずつ覚えずに組で覚えます。名詞・動詞・形容詞の形を並べ、どれが品詞の違いかを一度に確認します。

大問1の選択肢には、形の似た語が並ぶことがあります。組で覚えておくと、選択肢を見たときに「この形は名詞」と見分けられます。単語帳に派生語が小さく載っている場合は、Bの語だけ派生語にも目を通します。

熟語は11月から足す

熟語は、単語の前半を1周してから足します。単語と熟語を同時に始めると、どちらも1周が終わらないまま時間が過ぎます。

2級の熟語は、知っている動詞と前置詞の組み合わせが多く出ます。単語と同じく3つの山に仕分け、Bの熟語だけを毎日回します。

1日の量と第3回までの14週計画

1日の量は、Bの見直しを中心に合計20〜30分が一つの目安です。新しく入れる語は20〜30語まで、Bの見直しは1語2〜3秒で100語前後を回します。仕事のある日に続けられる量から始め、2週間で実際のペースに合わせて増減します。

第3回の一次試験(2027年1月24日)まで、10月中旬から数えて約14週です。単語に毎日20〜30分使う社会人を想定した組み立てです。

時期中心にする練習やること
10月後半(2週)前半の仕分け単語帳の前半を1周し、A・B・Cに分ける
11月(4週)Bの山を回す・熟語を開始Bを毎日回す。熟語の前半を仕分ける
12月(4週)Cを少しずつBへ・後半を1周後半は意味が分かる程度で止める。週1回は過去問の大問1
1月(試験まで)過去問で仕上げ過去問を本番の時間で解き、間違えた語をBに戻す

第3回の個人申込は、2026年10月30日(金)から12月14日(月)までです。コンビニ申込などは12月11日(金)が締切です(英検公式・最終確認日 2026-10-14)。申込を先に済ませて試験日を決めると、年末の忙しい時期にも単語を止めにくくなります。

社会人が単語の時間を作る場所

単語の練習は、5分単位に分けても成り立ちます。机に向かう時間が取れない日も、次の場所で回せます。

  • 通勤の行き:単語帳の音声を聞き、Bの語を口の中で繰り返す
  • 昼休み:Cの語から新しく20語を仕分ける
  • 寝る前:その日に思い出せなかったBの語だけをもう1周

寝る前の5分は、新しい語を足すより、その日に詰まった語の見直しに使います。

書くときに使う語は別に集める

2級のライティングには、英文要約と英作文があります。読めば分かる語と、自分で書ける語は別のものです。過去問の解答例で「書くときに使えそうだ」と思った語は、ノートの1ページに集めておきます。

書くときに使う語は、数十語あれば足ります。単語帳の全部を書けるようにする必要はありません。要約の書き方は英検2級の要約が書けない|社会人が3文の型で書き切る順番にまとめています。

単語帳だけで足りない人の選択肢

単語帳1冊と英検公式の過去問があれば、2級の単語は独学で進められます。ただし、過去問は公式で公開される回分に限られます。単語を英文の中で確かめる問題の数を足したい人は、ネットで解ける教材を1つ足す方法があります。

旺文社の英検ネットドリルは、英検対策をネットで進める教材です。紙の単語帳とは別に、問題を解いて答え合わせまで画面で済ませたい人に合います。対応級と料金は、公式ページで確認してから選べます。

教材を足しても、全部の語を同じ力で覚える癖が残ると同じところで止まります。教材は問題の数を増やす役割と考え、練習の中心はBの山を回すことに置きます。

よくある質問(FAQ)

Q. 2級の単語帳は何周すれば覚えられますか。 何周で覚えられるかには個人差があり、決まった回数はありません。周回の数より、Bの山の語を短い間隔で見直すことのほうが大切です。目安として、前半は試験までに3周以上回せる計画にしておくと余裕が出ます。

Q. 準2級に合格していれば、2級の単語帳から始めていいですか。 準2級の合格から1年以上空いている場合は、準2級の単語帳の前半で20語を試してから決めます。合格していても、使わない期間が長いと単語は抜けていきます。15語以上が言えれば、2級の単語帳から始めて問題ありません。

Q. 単語アプリと紙の単語帳はどちらがいいですか。 どちらでも、3つの山に仕分けて回せるなら大きな差はありません。通勤中に片手で使うならアプリが合います。印を付けて弱点を見える形にしたいなら紙が向いています。どちらを選ぶ場合も、音声が付いているかを確かめます。

Q. 一次試験の直前に単語をやる意味はありますか。 直前の数日は、新しい語を増やさずにBの山の見直しに使います。新しい語を詰め込むと、覚えていた語まであいまいになることがあります。

まとめ

2級の単語が覚えられない社会人は、全部の語を同じ力で覚えようとしていることが多いです。1周目は覚える時間ではなく、「もう分かる」「見たことはある」「知らない」に仕分ける時間にします。

時間の中心は「見たことはある」の山です。抽象的な語は例文ごと、形の似た語は組で、熟語は11月から足します。準2級の語が半分ほどしか言えない人は、先に準2級の単語帳に2〜3週間戻るほうが近道です。

今日できることは、準2級の単語帳から20語を選び、何語言えるかを確かめることです。

あわせて読みたい

参考にした情報

  • 公益財団法人 日本英語検定協会「2級 試験内容」(最終確認日 2026-10-14)
  • 公益財団法人 日本英語検定協会「2026年度 第3回 個人申込の試験日程」(最終確認日 2026-10-14)
  • 公益財団法人 日本英語検定協会「英検CSEスコアでの合否判定方法について」「2024年度 問題形式リニューアル」(最終確認日 2026-10-14)

※本記事は情報提供を目的としたもので、試験の合格や学習の成果を保証するものではありません。試験制度・料金は変更される場合があるため、受験前に必ず公式サイトでご確認ください。