英検2級の要約が書けない|社会人が3文の型で書き切る順番
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英検2級の過去問を解いて、要約問題だけ白紙に近いまま時間切れになる。社会人の受験者からよく聞く詰まり方です。
結論から言うと、要約は英語力より「何を書くか」を先に決める手順の問題です。 原文は3段落でできていることが多いので、段落ごとに1文、合計3文で書くと決めてしまえば手は止まりません。この記事では、3文の型と言い換えの作り方、点が伸びない原因、2026年度第3回(2027年1月24日)までの練習計画をまとめます。
要約問題は約150語を45〜55語にまとめる
英検2級のライティングは、2024年度から英文要約と英作文(意見論述)の2問になりました。要約問題は、約150語の英文を読んで内容を英語でまとめる形式です。
語数は2025年度第1回から指示が変わりました。英検協会の発表によると、それまでの「語数の目安は45語~55語です」が「45~55語の英語で要約し」という指示になっています。目安ではなく指定になったので、45語未満や55語超は避けるべき範囲と考えてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原文 | 約150語・3段落が多い |
| 解答の語数 | 45〜55語(2025年度から明確な指定) |
| 採点観点 | 内容・構成・語彙・文法(教材各社の解説では各4点・計16点) |
| 時間 | リーディングとライティングで合わせて85分 |
採点観点の配点は英検協会の公開資料ではなく、旺文社など教材各社の解説によるものです。CSEスコアは技能ごとに均等に配分されるため、ライティング2問の出来はリーディングと同じ重さで合否に効きます。
3文の型で段落ごとに1文ずつ書く
2級の要約で一番手が止まりにくいのは、原文の段落と同じ数の文を書く型です。原文が3段落なら、解答も3文にします。
| 文 | 原文のどこを書くか | 語数の目安 | よく使う出だし |
|---|---|---|---|
| 1文目 | 第1段落の話題(何が起きているか) | 12〜16語 | Recently, 〜/These days, 〜 |
| 2文目 | 第2段落の利点や理由 | 14〜18語 | This is because 〜/〜 can help 人 〜 |
| 3文目 | 第3段落の問題点や反対の意見 | 14〜20語 | However, 〜 |
3文の合計で45〜55語に収まるように、語数の目安を先に持っておきます。書き終えてから数えて足りない・多すぎると気づくより、1文ずつ目安に合わせるほうが直しが少なくなります。
例文で見る3文の型
たとえば、原文の段落が次のような内容だったとします(説明用に作った例です)。
- 第1段落:在宅勤務を認める会社が増えている
- 第2段落:通勤時間が減り、仕事と家庭を両立しやすい
- 第3段落:同僚と意思疎通しにくくなり、孤独を感じる人もいる
3文の型で書くと、次のようになります。
Recently, a growing number of companies have started allowing employees to work from home. This is because it saves commuting time and lets workers balance their jobs and family life. However, working from home can make it harder for team members to communicate, and some workers feel lonely.
語数は48語で、指定の範囲に入ります。原文にある具体例(どの会社か、何分短くなったか)は入れていません。要約で残すのは段落の主張で、具体例と数字は捨てます。
言い換えは「品詞を変える」と「まとめ語」の2つ
原文の文をそのまま写すと、語彙の観点で点が伸びにくくなります。教材各社の解説でも、原文の表現を自分の言葉に言い換えることが評価のポイントに挙げられています。
社会人が独学で身につけやすい言い換えは、次の2種類です。
- 品詞を変える:many people use 〜 → the use of 〜 is increasing のように、動詞を名詞にする
- まとめ語に置き換える:buses, trains and cars → public transportation のように、具体例をまとめる語にする
難しい単語に置き換える必要はありません。意味がずれる言い換えは内容の観点で減点されるので、自信のない単語なら原文の語を残すほうが安全です。全部を言い換えようとせず、各文で1か所言い換えられれば十分な練習になります。
点が伸びない5つの原因
要約で点が取れない答案には、共通する原因があります。過去問の答案を見直すときは、次の5つを順に確認してください。
- 語数が範囲外:45語に届かない、または55語を超えている。2025年度から指定が明確になった
- 具体例を書いている:原文の数字や人名を入れて、肝心の主張が抜けている
- 自分の意見を足している:I think 〜 で始めるなど、英作文問題と混同している
- 1つの段落を書き落としている:利点だけ書いて、However 以降の問題点が抜けている
- 原文の丸写し:文を切り貼りしただけで、言い換えが1か所もない
社会人に多いのは3と4です。意見論述の練習を先にした人ほど、要約にも自分の考えを入れてしまいます。要約は原文の中身だけを書く問題と、答案の上にメモしておくと混同を防げます。
英検2級 | 要約問題
要約の書き方3パターンの違い
採点観点ごとに点が付きやすいかを整理
| 内容 | 語彙 | 語数の調整 | |
|---|---|---|---|
| 段落ごとに1文で言い換える 3文の型 | ○ 3段落とも入る | ○ 言い換えで評価されやすい | ○ 1文ごとに目安を持てる |
| 原文の文を切り貼りする 丸写しに近い | △ 段落が抜けやすい | × 言い換えがなく伸びにくい | △ 長くなりやすい |
| 自分の意見を足して書く 英作文と混同 | × 原文にない内容が入る | △ 表現は自分で作れる | △ 意見のぶん語数を圧迫 |
- ※採点観点は教材各社の解説にもとづく整理です。実際の採点は英検協会の基準によります
コツコツ資格
時間配分は要約15分を上限にする
リーディングとライティングは合わせて85分です。教材各社の解説では、要約に15〜20分、意見論述に20分前後を当てる配分がよく紹介されています。
社会人の独学では、要約を15分で切り上げる練習を先にしておくと安心です。要約にこだわって時間を使うと、配点の重い意見論述が書き切れなくなります。15分の内訳は次のように決めておくと迷いません。
- 3分:原文を読み、段落ごとの要点を日本語で1行ずつメモする
- 9分:3文の型で英語にする
- 3分:語数を数え、三単現のsや時制のミスを見直す
最初は25分かかっても問題ありません。同じ手順を10題ほど繰り返すと、日本語メモの3分が短くなっていきます。
第3回までの練習計画
2026年度第3回の一次試験(本会場)は2027年1月24日(日)、個人申込の期間は2026年10月30日(金)から12月14日(月)です(英検協会・最終確認日 2026-10-02)。10月から始めると、試験まで約16週間あります。
| 期間 | やること | 1回の時間 |
|---|---|---|
| 1〜2週目 | 過去問の原文を読み、段落ごとの要点を日本語で書くだけ | 15分 |
| 3〜5週目 | 3文の型で英語にする。時間は気にしない | 25分 |
| 6〜8週目 | 各文で1か所言い換える。語数を毎回数える | 20分 |
| 9〜12週目 | 15分で書き切る練習。意見論述と交互に | 15分 |
| 13〜16週目 | 筆記85分を通しで解き、時間配分を確かめる | 85分(週1回) |
平日は1日1題、週4日で回す計算です。要約は書いた答案を見直す時間が必要なので、通勤中ではなく机に向かえる時間に置いてください。解答例と自分の答案を並べ、5つの原因のどれに当てはまるかをチェックするだけでも、次の1題が変わります。
独学で答案の添削がつらい人の選択肢
要約の独学で一番困るのは、自分の答案が何点なのか分からないことです。過去問の解答例と見比べる方法は無料でできますが、言い換えの良し悪しは自分では判断しにくい面があります。
問題演習と解説をまとめて使いたい人は、旺文社のネット教材も選択肢になります。紙の問題集より、解いた記録が残る点が社会人には使いやすいところです。
広告 / PRただし、教材を足しても書く回数が増えるわけではありません。要約の点を上げるのは、手で書いた答案の枚数です。教材を選ぶ前に、週4日・1日15分の練習時間を手帳に書き込んでください。
よくある質問(FAQ)
Q. 要約は何文で書けばいいですか。 決まりはありません。原文が3段落なら3文が書きやすく、段落の書き落としも防げます。1文が長くなりすぎる場合は、4文に分けても問題ありません。
Q. 語数が55語を少し超えたらどうなりますか。 2025年度から語数は目安ではなく指定になりました。範囲外の扱いの細かな基準は公表されていないため、45〜55語に収めることを前提に練習してください。
Q. 原文の単語をそのまま使ってはいけませんか。 使ってかまいません。全部を言い換える必要はなく、意味がずれるほうが減点のおそれがあります。各文で1か所を目安に言い換えてください。
Q. 準2級プラスにも要約問題はありますか。 あります。英検協会の発表では、準2級プラスの要約は25〜35語です。受ける級によって語数が違うので、申込級の指示を確認してください。
Q. 要約と意見論述はどちらを先に解くべきですか。 どちらでもかまいません。要約に時間を取られがちな人は、意見論述を先に書き、残り時間で要約に取りかかる順番もあります。過去問で両方の順番を1回ずつ試し、書き切れたほうに決めてください。
まとめ
英検2級の要約で手が止まるのは、書く中身を決める前に英語を書き始めているからです。原文の段落ごとに日本語で要点を1行メモし、3文の型で英語にする。この手順を決めておけば、白紙のまま時間切れになる展開は避けやすくなります。
点が伸びない答案は、語数・具体例・自分の意見・段落の抜け・丸写しの5つで見直せます。第3回の1月24日まで約16週間あるので、最初の2週間は日本語メモだけの練習から始めて間に合います。
まず今日は過去問を1題開き、3つの段落の要点を日本語で3行書くところまで進めてください。
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参考にした情報
- 公益財団法人 日本英語検定協会「英文要約問題の問題冊子指示文と解答用紙の表記 一部変更のお知らせ」(2025年4月15日・最終確認日 2026-10-02)
- 公益財団法人 日本英語検定協会「2026年度 試験日程(個人でお申し込みの方)」「2級の試験内容」(最終確認日 2026-10-02)
- 公益財団法人 日本英語検定協会「英検CSEスコアでの合否判定方法について」(最終確認日 2026-10-02)
※本記事は情報提供を目的としたもので、試験の合格や学習の成果を保証するものではありません。試験制度・料金は変更される場合があるため、受験前に必ず公式サイトでご確認ください。