英検準2級プラスは受けるべき?2級との違いと社会人の判断基準
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準2級に受かったあと、次に2級を受けるか、2025年度に新しくできた準2級プラスを挟むかで迷う社会人は少なくありません。準2級プラスが自分に必要な級なのか、遠回りなのかが見えにくいからです。
結論から書くと、準2級プラスは「2級と同じ形式の試験を、一段やさしい難しさで受けられる級」です。 2級の過去問を1回分解いて正答率が5割に届かない人は準2級プラスを挟み、6割前後まで取れる人は2級へ直接進む、という分け方が判断しやすくなります。
2026年度第3回の一次試験(本会場)は2027年1月24日(日)です(英検公式・最終確認日:2026-10-11)。10月中旬から数えると約15週あります。
準2級プラスは2級の手前の級
準2級プラスは、日本英語検定協会が2025年度第1回から実施している級で、準2級と2級の間に入ります。英検公式の目安レベルは次のとおりです(最終確認日:2026-10-11)。
| 級 | 公式の目安レベル |
|---|---|
| 準2級 | 高校中級程度 |
| 準2級プラス | 高校上級程度 |
| 2級 | 高校卒業程度 |
受験情報サイトでは新設の背景として、準2級から2級までの差が大きく、合格までに時間がかかる受験者が多かった点が紹介されています。準2級プラスは、その差を2段に分けるための級です。
社会人がこの級を考える場面は、主に次の3つです。
- 準2級に受かったが、2級の過去問を見て手が止まった
- 2級に一度落ちて、何から立て直すか決めかねている
- 2級の要約問題と面接に、本番の形で一度慣れておきたい
2級との違いは形式でなく難しさ
英検公式の試験内容ページで3つの級を並べると、準2級プラスの形式は準2級よりも2級に近いことが分かります(最終確認日:2026-10-11)。
| 項目 | 準2級 | 準2級プラス | 2級 |
|---|---|---|---|
| リーディング・ライティングの時間 | 80分 | 85分 | 85分 |
| リーディングの問題数 | 29問 | 31問 | 31問 |
| ライティング | Eメール返信と英作文 | 英文要約と英作文 | 英文要約と英作文 |
| リスニング | 30問・約25分 | 30問・約25分 | 30問・約25分 |
| 面接 | 約6分 | 約7分 | 約7分 |
準2級プラスと2級は、リーディングの内訳(短文の空所補充17問・長文の空所補充6問・長文の内容一致8問)も同じです。面接も、音読・パッセージの質問・3コマのイラスト説明・意見を問う質問という流れがそろっています。
準2級との一番の差はライティングです。 準2級のEメール返信がなくなり、英文を読んで短くまとめる「英文要約」が加わります。英文要約は、準2級までの受験者がまだ一度も解いたことのない形式です。
難しさの差は、語彙と題材の抽象度に出ます。語彙数は公式には公表されていません。受験情報サイトでは、準2級の約3,600語と2級の約5,100語の中間が目安と紹介されています。
各技能の満点は、英検CSEスコアで準2級600点・準2級プラス625点・2級650点です(英検公式)。合格基準スコアは公式サイトの表で公表されているので、受験前に確認してください。
準2級プラスを挟むか決める3つの基準
判断の材料は、2級の過去問の正答率・使える週数・2級が必要な時期の3つです。順番に当てはめると、どちらに進むかが決まります。
基準1:2級の過去問の正答率
英検公式サイトでは、直近の過去問を級ごとに公開しています。2級の一次試験を1回分、時間を計って解き、リーディングとリスニングの正答率を出します。
| 2級の過去問の正答率 | 進み方の目安 |
|---|---|
| 5割未満 | 準2級プラスを挟む |
| 5〜6割 | 残り週数で決める(基準2へ) |
| 6割前後以上 | 2級へ直接進む |
この正答率は合格の目安ではなく、進む級を決めるための目安です。 英検はCSEスコアで合否が決まるため、正答率だけで合否は判断できません。リーディングとリスニングの両方が5割未満の人は、語彙と聞き取りの両方に差があります。この状態で2級を受けると、一度に埋める範囲が広くなりすぎます。
基準2:第3回までに使える週数
1月24日の第3回まで、10月中旬からは約15週です。1日1時間、週6日で計算すると約90時間になります。
- 2級の正答率が5〜6割で、90時間を確保できる人は2級へ直接進めます
- 平日に30分しか取れない週が多い人は、準2級プラスを先に受けるほうが計画を立てやすくなります
週数が足りないまま2級を受けて落ちると、次の第1回まで待つことになります。準2級プラスで一度合格を取り、2級の形式に慣れたうえで次の回に2級へ進むほうが、気持ちの面でも続けやすい進め方です。
基準3:2級が必要な時期
昇進要件や社内の手当で「2級以上」と決まっている人は、準2級プラスでは条件を満たしません。履歴書に書く場合も、準2級プラスは新設の級です。採用する側にどこまで知られているかは、会社によって差があります。
2級が必要な期限が近い人は、正答率が5割前後でも2級へ直接進む選択があります。 その場合は、次の章の「直接進む人の順番」で要約と面接を早めに始めてください。
いきなり2級と準2級プラス経由の比較
2つの進み方を、受験の回数・検定料・2級本番の準備の3点で比べます。検定料は本会場・個人申込の2026年度の金額です(英検公式・最終確認日:2026-10-11)。
英検 | 準2級合格後の進み方
いきなり2級と準2級プラス経由の違い
どちらが向くかは2級の過去問の正答率で変わります
| 2級合格までの受験回数 | 検定料(本会場) | 2級本番の準備 | |
|---|---|---|---|
| いきなり2級 正答率6割前後以上の人向け | ○ 最短1回 | ○ 1回9,000円 | △ 要約と面接を初めて本番で解く |
| 準2級プラス経由 正答率5割未満の人向け | △ 最短2回 | △ 8,600円と9,000円 | ○ 2級と同じ形式を本番で1回経験 |
- ※検定料は2026年度・本会場・個人申込。英検S-CBTは準2級プラス9,200円・2級9,600円
- ※どちらの進み方でも合格は保証されません。正答率の目安は進路を決めるためのものです
コツコツ資格
準2級プラス経由は、検定料が1回分(8,600円)多くかかり、2級までの期間も1回分延びます。その代わり、要約問題と7分の面接を本番の形で一度経験できます。2級で初めて要約に出会うのが不安な人ほど、準2級プラス経由の価値が上がります。
15週の進め方の例
第3回(2027年1月24日)に向けた、進み方別の例です。1日1時間・週6日を想定しています。
準2級プラスを受ける人の順番
| 週 | やること |
|---|---|
| 1〜5週 | 準2級プラス用の単語帳を1日100語ずつ高速で周回する |
| 6〜9週 | 過去問のリーディングとリスニングを大問別に解く |
| 10〜12週 | 英文要約と英作文を週2本ずつ書く |
| 13〜15週 | 過去問を時間どおりに通しで解く |
準2級プラスの過去問は、2025年度に始まった級のため公開されている回数が限られます。数が足りない分は、市販の問題集で補います。
2級へ直接進む人の順番
| 週 | やること |
|---|---|
| 1〜4週 | 2級の単語帳を1日100語ずつ周回する |
| 5〜8週 | 英文要約を週3本書き、型を固める |
| 9〜12週 | 過去問を大問別に解き、英作文を週2本書く |
| 13〜15週 | 過去問を時間どおりに通しで解く |
2級へ直接進む人は、要約を前半に置くのが準2級プラス経由との違いです。英文要約は準2級になかった形式で、慣れるまでに時間がかかります。要約の書き方は英検2級の要約が書けない|社会人が3文の型で書き切る順番で詳しく扱っています。
面接(二次試験)は、どちらの級も一次試験の合格後です。第3回の二次試験は2月28日(A日程)か3月7日(B日程)です。一次の結果が出たら二次試験の日まで、音読とイラスト説明を毎日5分ずつ声に出して練習します。
つまずきやすい点と人を選ぶ点
準2級プラスにも、合わない人がいます。申し込む前に次の点を確認してください。
- 過去問の数が少ない:新設の級なので、2級と比べて公開されている過去問が少なめです
- 知名度がまだ低い:資格欄に書いたとき、2級ほど相手に伝わらない場合があります
- 検定料が1回分増える:2級へ直接進む場合と比べて8,600円多くかかります
- 2級の練習を兼ねる:準2級プラスの勉強は、要約・英作文・面接の練習としてそのまま2級に使えます
最後の点は、準2級プラスを挟む利点でもあります。準2級プラスで覚えた単語と要約の型は2級でも使うため、勉強した時間はむだになりません。
独学で問題の数が足りない人の選択肢
準2級プラスや2級の対策を、紙の問題集だけでなく画面で進めたい人は、ネットで解ける英検教材を使う方法もあります。旺文社の英検ネットドリルは、問題を解いて答え合わせまで画面で済ませたい人に向きます。準2級プラスに対応しているかと料金は、公式ページで確認してから選んでください。
よくある質問(FAQ)
Q. 準2級に受かっていなくても準2級プラスを受けられますか。 A. 英検は受験資格に制限がなく、下の級に受かっていなくても受けられます。ただし、準2級の過去問で合格に届かない段階なら、先に準2級を目標にするほうが進めやすくなります。
Q. 準2級プラスに受かれば、2級は簡単に受かりますか。 A. 合格を約束するものではありません。形式は同じでも、2級は語彙と題材の難しさが一段上がります。準2級プラスの合格後も、2級の単語帳で語彙を足す時間が要ります。
Q. 英検S-CBTでも準2級プラスは受けられますか。 A. 受けられます。英検公式によると、英検S-CBTの実施級は準1級・2級・準2級プラス・準2級・3級です。2026年度の検定料は準2級プラスが9,200円です(最終確認日:2026-10-11)。
Q. 第3回の申込はいつまでですか。 A. 従来型の申込受付は2026年10月30日(金)から12月14日(月)までです。コンビニ支払と郵便局ATM支払は12月11日(金)が締切です。二次試験はA日程が2月28日(日)、B日程が3月7日(日)です(英検公式・最終確認日:2026-10-11)。
まとめ
- 準2級プラスは、2級と同じ形式で一段やさしい級
- 準2級との一番の差は、ライティングに英文要約が加わること
- 2級の過去問で5割未満なら準2級プラス、6割前後以上なら2級へ直接
- 2級が必要な期限が近い人は、正答率5割前後でも2級へ直接進む選択がある
- 準2級プラスの勉強は、要約・英作文・面接の練習として2級にそのまま使える
迷ったら、今週のうちに2級の過去問を1回分、時間を計って解いてください。正答率が出れば、次に受ける級はその日のうちに決まります。
※本記事は情報提供を目的としたもので、試験の合格や学習の成果を保証するものではありません。試験制度・料金は変更される場合があるため、受験前に必ず公式サイトでご確認ください。
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参考にした情報
- 公益財団法人 日本英語検定協会「準2級プラス 試験内容と特徴」(https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_p2plus/solutions.html/最終確認日:2026-10-11)
- 公益財団法人 日本英語検定協会「2026年度 試験日程(個人でお申し込みの方)」(https://www.eiken.or.jp/eiken/schedule/2026-examinee.html/最終確認日:2026-10-11)
- 公益財団法人 日本英語検定協会「検定料|英検S-CBT」(https://www.eiken.or.jp/s-cbt/administration/fees//最終確認日:2026-10-11)