勉強法・学習計画

英検準2級の単語が覚えられない|社会人の覚え方と1日の量

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単語帳を開いて30語覚えたはずなのに、翌日には半分も思い出せない。仕事で疲れた夜に同じページを何度も見て、自分は記憶力が落ちたと感じる。英語から離れていた社会人が準2級を目指すと、最初にこの壁に当たりやすくなります。

結論から書くと、単語が覚えられない原因は記憶力より「覚え方の設計」にあることが多いです。 1回で覚えようとせず、1語5秒で同じ範囲を何周も回すほうが、社会人の細切れの時間でも定着しやすくなります。

2026年度第3回の一次試験(本会場)は2027年1月24日(日)です(英検公式・最終確認日 2026-10-03)。10月から数えると約16週あります。この記事では、覚え方と1日の量、16週の計画をまとめます。

準2級で単語が占める重さ

準2級の一次試験で、単語の知識を直接問う問題はリーディング29問のうち15問です。英検公式の試験内容ページで、次の構成を確認しました(最終確認日 2026-10-03)。

技能問題問題数
リーディング短文の語句空所補充15問
リーディング会話文の空所補充5問
リーディング長文の語句空所補充2問
リーディング長文の内容一致選択7問
ライティングEメール・英作文各1問
リスニング第1部〜第3部30問

短文の語句空所補充は、2024年度の問題形式リニューアルで5問減り、現在の15問になりました。それでもリーディングの問題の半分ほどは、単語と熟語を知っているかで決まります。

単語の力は大問1だけでなく、長文・リスニング・ライティングの全部に効きます。 長文で知らない単語が続くと内容が取れません。リスニングでは、知らない単語は何度聞いても聞き取れません。

合格ラインと単語の関係

一次試験は3技能が各600点のCSEスコアで判定されます。合計1,800点のうち1,322点が合格基準です(英検公式・最終確認日 2026-10-03)。3技能が同じ重さなので、どれか1つを捨てる作戦は取りにくい構造です。

英検協会は2016年度第1回の一次試験で「2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格」と公表しています。単語帳の全部を覚えきる必要はなく、よく出る語を確実に取るという考え方で十分に戦えます。

単語が覚えられない原因は3つ

社会人が準2級の単語でつまずく原因は、次の3つに分かれます。どれに当たるかで、直す場所が変わります。

  1. 1周目で覚えようとしている:1語に1分かけて書き取り、翌日に忘れて落ち込む
  2. 文字だけで覚えている:音を知らないため、リスニングや長文で出会っても気づかない
  3. 全部の単語を同じ力で覚えている:出題が少ない語まで同じ時間をかけ、1冊が終わらない

原因1:1周目で覚えようとしている

人の記憶は、1回で長く残るようにはできていません。1語に時間をかけて1回で覚えるより、短い時間で何回も出会うほうが残ります。

社会人に多いのは、ノートに10回ずつ書いて覚えるやり方です。学生のころの勉強法をそのまま使うと、1日に進める語数が少なくなります。1冊を1周するのに数か月かかり、1周目の最初の単語を忘れた状態で試験を迎えます。

原因2:文字だけで覚えている

文字だけで覚えた単語は、試験の英文の中で見ても思い出しにくくなります。リスニングでは、知っているはずの単語が音として分からない、という形で表に出ます。

単語帳に付いている音声を使い、聞いたら一度声に出します。声を出せない通勤中は、口の中で小さく動かすだけでもかまいません。

原因3:全部の単語を同じ力で覚えている

単語帳の多くは、よく出る順に並んでいます。後ろのほうの語は出題される回数が少なめです。最初のページから順に完璧にしてから次へ進むと、よく出る語の復習が後回しになります。

よく出る前半を何周もして確実にし、後半は意味が分かる程度で止めると、限られた時間を点になる場所に使えます。

社会人向けの覚え方5ステップ

覚え方の中心は「1語5秒で見て、同じ範囲を何周もする」ことです。具体的には次の5ステップで進めます。

ステップ1:1日の範囲を決めて1語5秒で見る

1日に見る範囲を決め、1語あたり5秒ほどで次へ進みます。英単語を見て、意味を思い出せるかを一瞬だけ試し、答えを確認したら次の語に移ります。

思い出せなくても止まりません。 覚えられなかった語は、明日またすぐ出会うので問題ありません。

ステップ2:意味は1つに絞る

単語帳には意味がいくつも載っていることがあります。最初の数周は、赤字や太字の意味1つだけ覚えます。

意味を全部覚えようとすると、1語にかかる時間が延びて周回が回らなくなります。2つ目の意味は、過去問で出会ったときに足せば十分です。

ステップ3:音声を聞いて一度だけ声に出す

単語帳の音声を流し、聞いた単語を一度だけ声に出します。音とつづりと意味を同時に結ぶ練習です。

音声を使うと、リスニングで「知っているのに聞き取れない」単語が減ります。単語とリスニングの両方の練習を同時に進められるのが、社会人にとっての利点です。

ステップ4:同じ範囲を7日で何周もする

1日の範囲は、その日だけで終わらせません。今日の範囲に加えて、前の日までの範囲も短く見直します。

日新しく見る範囲見直す範囲
1日目1〜50なし
2日目51〜1001〜50
3日目101〜1501〜100
4日目151〜2001〜150
5日目新しい範囲なし1〜200
6日目新しい範囲なし1〜200で思い出せなかった語だけ
7日目新しい範囲なし1〜200の確認テスト

この表は1週間で200語を扱う場合の例です。1語5秒なら、200語の見直しは約17分で終わります。新しい語を入れない日を週に3日つくると、前の範囲が崩れにくくなります。

ステップ5:過去問で出会い直す

週に1回は、英検公式サイトで公開されている過去問の大問1を解きます。単語帳で見た語が実際の英文でどう使われるかを確かめる時間です。

過去問で間違えた語は、単語帳の該当ページに印を付けます。印の付いた語が、次の週に優先して見直す語になります。

英検準2級 | 単語の覚え方

覚え方ごとの向き不向き

社会人の細切れの時間で続けやすいかを整理しました

1日に進める語数細切れ時間での使いやすさリスニングへの効き方
1語5秒の高速周回 音声と声出しつき ○ 多い ○ 使いやすい ○ 音声併用で効く
ノートに書いて覚える 1語を何回も書く × 少ない × 机が必要 × 音は練習できない
単語アプリ スマホで出題 ○ 多い ○ 使いやすい △ 音声の有無による
例文ごと暗記 1文を丸ごと覚える △ 少なめ △ 集中が必要 ○ 効く
  • ※本文の整理を図にしたもので、学習の効果や合格を保証するものではありません。向き不向きには個人差があります
  • ※書いて覚える方法は、つづりを書くライティングの練習としては役に立ちます

コツコツ資格

書いて覚える方法が悪いわけではありません。ライティングでつづりを間違えやすい語だけ、書いて確認する使い方なら時間を取りすぎずに済みます。

1日の量と第3回までの16週計画

1日の量は、新しく見る語を50語前後、見直しを含めて合計20〜30分が一つの目安です。仕事のある日に無理なく回せる量から始め、2週間で実際のペースに合わせて増減します。

第3回の一次試験(2027年1月24日)までを16週として、単語に毎日20〜30分使う社会人を想定した組み立てです。

時期中心にする練習やること
10月(4週)よく出る前半の1周目1語5秒で前半を1周。週3日は見直しだけの日
11月(4週)前半の2〜3周目思い出せない語だけを回す。週1回は過去問の大問1
12月(4週)後半と熟語後半は意味が分かる程度で1周。前半は週2回の確認
1月(試験まで)過去問で仕上げ過去問を本番の時間で解く。間違えた語を単語帳で確認

第3回の個人申込は、2026年10月30日(金)から12月14日(月)までです(英検公式・最終確認日 2026-10-03)。申込を先に済ませると試験日が決まり、年末の忙しい時期にも単語を止めにくくなります。

社会人が単語の時間を作る場所

単語の練習は5分単位に分けても成り立ちます。机に向かう時間が取れない日も、次の場所で回せます。

  • 通勤の行き:音声を聞いて口の中で繰り返す
  • 昼休み:今日の新しい範囲を1語5秒で1周
  • 寝る前:今日の範囲で思い出せなかった語だけをもう1周

寝る前の5分は、その日に覚えた語を見直すのに向いた時間です。新しい語を増やすより、思い出せなかった語の見直しに使います。

単語帳だけで足りない人の選択肢

単語帳1冊と英検公式の過去問があれば、準2級の単語は独学で進められます。一方で、過去問は公式で公開される直近3回分しかありません。単語を英文の中で確かめる問題の量を足したい人は、ネットで解ける教材を1つ足すのが近道です。

旺文社の英検ネットドリルは、英検対策をネットで進める教材です。紙の単語帳とは別に、問題を解いて答え合わせまで画面で済ませたい人は、対応級と料金を公式ページで確認してから選べます。

教材を足しても、1周目で覚えようとする癖が残ると同じところで止まります。教材は問題の数を増やす役割と考え、単語の練習の中心は高速の周回に置きます。

よくある質問(FAQ)

Q. 準2級の単語帳は何周すれば覚えられますか。 何周で覚えられるかには個人差があり、決まった回数はありません。周回の数より、思い出せなかった語だけを短い間隔で見直すことのほうが大切です。目安として、よく出る前半は試験までに3周以上回せる計画にしておくと余裕が出ます。

Q. 熟語はいつから覚えればいいですか。 大問1の15問には熟語を問う問題も含まれます。単語の前半を1周したあと、11月から12月に熟語を足す順番にすると、単語と熟語を同時に抱えずに済みます。

Q. 単語アプリと紙の単語帳はどちらがいいですか。 どちらでも、1語5秒で何周も回せるなら効果に大きな差はありません。通勤中に片手で使うならアプリ、印を付けて弱点を管理したいなら紙が向いています。音声が付いているかは、どちらを選ぶ場合も確認します。

Q. 一次試験の直前に単語をやる意味はありますか。 直前の数日は、新しい語を増やすより、印を付けた語の見直しに使います。新しい語を詰め込むと、覚えていた語まであいまいになることがあります。

まとめ

準2級の単語が覚えられない原因は、記憶力より覚え方の設計にあることが多いです。1周目で覚えようとする、文字だけで覚える、全部を同じ力で覚える。この3つを直すと、同じ時間でも残る語が増えます。

覚え方の中心は3つです。1語5秒で何周も回す。音声を聞いて一度声に出す。新しい語を入れない日を週に3日つくる。仕事で細切れの時間しか取れない社会人ほど、この回し方が合います。

今日できることは、手元の単語帳から50語を選び、1語5秒で1周してみることです。

あわせて読みたい

参考にした情報

  • 公益財団法人 日本英語検定協会「準2級 試験内容」(最終確認日 2026-10-03)
  • 公益財団法人 日本英語検定協会「2026年度 試験日程(個人でお申し込みの方)」(最終確認日 2026-10-03)
  • 公益財団法人 日本英語検定協会「英検CSEスコアとは」「2024年度 問題形式リニューアル」「英検CSEスコアでの合否判定方法について」(最終確認日 2026-10-03)

※本記事は情報提供を目的としたもので、試験の合格や学習の成果を保証するものではありません。試験制度・料金は変更される場合があるため、受験前に必ず公式サイトでご確認ください。