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ITパスポートの試験時間は120分|100問の時間配分と当日の流れ

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「ITパスポートの試験時間は120分と聞いたが、100問を120分で解けるものなのか」——申込みを済ませたあと、多くの人がここで不安になります。過去問サイトを10問ずつ解いているぶんには気にならないのに、本番と同じ100問を通しで解いた瞬間、時間の感覚がまったく違うことに気づくからです。

この記事では、IPA公式が公表している試験時間・出題数・合格基準をもとに、1問あたり何秒で解けばよいのか、どこにチェックポイントを置けばよいのかを具体的な数字で示します。あわせて、CBTの画面でできる「後で見直すためのチェック」の使いどころ、時間が足りなくなる人に共通する原因、当日の受付から退室までの流れまでをまとめました。

この記事でわかること

  • 120分・100問の配分と、途中で置くチェックポイント
  • CBT画面の見直し機能を前提にした解き方
  • 当日、会場に着いてから退室するまでの手順

本記事は独学の進め方を客観的に解説するもので、合格を保証・断定するものではありません。試験制度・日程・料金は変更されることがあるため、最終的には必ずIPA公式でご確認ください。

先に結論は1問72秒ペース

ITパスポートは試験時間120分・小問100問です。単純に割ると1問あたり72秒になります。ただし、この72秒をそのまま目標にすると見直しの時間が残りません。

現実的には次の形が扱いやすい配分です。

  • 1周目は100分で100問(1問あたり60秒ペース)
  • 残り20分を見直しに回す
  • 迷った問題は考え込まずチェックを付けて先へ進む

「1問60秒」と言うと短く感じますが、ITパスポートの設問は四肢択一で、大半は用語の意味を知っているかどうかで即決できます。時間を食うのは、知らない用語の問題を粘って考えてしまうときだけです。粘った30秒で正解率はほとんど上がらないので、その30秒を最後の見直しに預けるほうが得になります。

公式が公表している試験時間と出題数

まず事実の確認です(IPA「ITパスポート試験」公式サイトの出題範囲ページで確認。最終確認日:2026-09-06)。

項目内容
試験時間120分
出題数小問100問
出題形式四肢択一式
総合評価の対象100問のうち92問(残り8問は今後の問題評価用)
採点方式IRT(項目応答理論)に基づいて評価点を算出
総合評価点の合格基準1,000点満点中600点以上
分野別評価点の合格基準ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の各分野で300点以上
分野ごとの出題数の目安ストラテジ系35問程度/マネジメント系20問程度/テクノロジ系45問程度

ここで押さえておきたいのが、100問すべてが点数になるわけではないという点です。総合評価の対象は92問で、残りの8問は今後の問題評価用と公表されています。どの8問がそれにあたるかは受験者には分かりません。つまり「歯が立たない問題が数問あっても、それが採点対象外だった可能性がある」わけで、1問に固執する理由はますます薄くなります。

試験の基本データ

ITパスポート試験

試験方式CBT方式。年間を通じて随時受験できる
受験手数料7,500円(税込)
申込方法ITパスポート試験ウェブサイトで、試験日時・会場を自分で選んで申込み
合格率48.6%(令和7年度/受験者271,352人・合格者132,012人)
  • システムのリプレースに伴い、2026年12月28日以降に試験の一時休止が予定されています(試験会場によっては2026年12月27日より前に休止となる場合あり)。2027年1月以降の実施は2026年秋頃に公式で告知予定。

出典: IPA 情報処理推進機構 / 最終確認日: 2026-08-07

試験制度は変わることがあります。受験前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

なお、IPAはシステムのリプレースに伴い、2026年12月28日以降のCBT試験の休止を予定しています。申込画面でも2026年12月28日以降の試験日は選択できません。試験会場によっては12月27日より前に休止になる場合があり、2027年1月以降の実施は2026年秋頃に公式サイトで案内される予定です(最終確認日:2026-09-06)。年内に受けるつもりの人は、配分の練習と並行して座席の確保を急いだほうがよい状況です。

分野別の時間配分の目安

分野ごとに1問の重さは同じではありません。テクノロジ系には2進数や稼働率などの計算問題が混ざるため、ストラテジ系やマネジメント系より時間がかかります。出題数の目安から逆算すると、次の配分が現実的です。

分野出題数の目安1問の目安この分野の合計
ストラテジ系35問程度約60秒約35分
マネジメント系20問程度約45秒約15分
テクノロジ系45問程度約70秒約52分
見直し——約18分
合計100問—120分

ただし、CBTの出題順が分野ごとに並ぶという記載は公式にはありません。本番で「いまストラテジ系が何問終わったか」を数えるのは現実的ではないので、時間の管理は分野ではなく問題番号で行ってください。

会場の画面には残り時間が表示されます。次の4点だけ頭に入れておけば十分です。

  • 30分経過で30問を超えていれば順調
  • 60分経過で55問を超えていればまだ余裕がある
  • 90分経過で85問に届いていなければ、迷う問題を捨てて番号だけ進める
  • 100分で100問に到達し、残り20分を見直しに使う

上の分野別配分は「テクノロジ系のほうが1問あたり長くかかる」という重みづけを示すためのもので、公式が定めた配分ではありません。目安として使ってください。

CBT画面の見直しチェックの使い方

ITパスポートはCBT方式で、紙のマークシートではなくパソコンの画面で解答します。IPAの「CBT操作説明」ページには、**「後で見直すためにチェックする」「解答状況の確認」「解答見直し」**の操作項目が掲載されています(最終確認日:2026-09-06)。この3つを使いこなせるかどうかで、体感の時間はかなり変わります。

実際の運用はシンプルです。

  1. 読んで10秒で選択肢が絞れない問題は、とりあえず一つ選んでからチェックを付ける
  2. チェックを付けたら次の問題へ即座に進む
  3. 100問を終えたら「解答状況の確認」でチェックした問題だけを拾い直す

「とりあえず一つ選んでから」が重要です。空欄のまま飛ばすと、見直しの時間が足りなくなったときにその問題が0点で確定します。四肢択一なので、埋めておけば当たる可能性が残ります。

ITパスポート | 120分の使い方

1周で決めきる解き方と、チェックして飛ばす解き方

どちらもCBT画面でできますが、時間切れのリスクが変わります

時間切れのリスク見直しに残る時間空欄で終わる問題
1周で全部決めきる 迷った問題もその場で粘る × 難問1問で3分使うと後半が押す × 終盤まで解き続けるとほぼ残らない △ 時間切れになると後半が空欄で残る
仮の解答+チェックで飛ばす 見直し機能を前提にする ○ 1問あたりの上限を決められる ○ 100分で1周すれば約20分残せる ○ 仮の解答を入れるので空欄が出ない
  • ※「後で見直すためにチェックする」「解答状況の確認」「解答見直し」はIPA公式のCBT操作説明に掲載されている機能です(最終確認日:2026-09-06)
  • ※配分は本記事の目安であり、公式が定めたものではありません。合格を保証するものでもありません

コツコツ資格

画面操作に不安がある人は、IPAがCBT疑似体験ソフトウェアを無償で公開しています。試験会場で操作する受験画面をそのまま体験でき、公開問題が100問登録されているので、本番と同じ画面で通し練習ができます。Windows用の実行ファイルをダウンロードして使う形式です。本番前に一度触っておくと、当日「チェックはどこを押すのか」で迷う時間がなくなります。

時間が足りなくなる3つの原因

「120分では足りなかった」という声には、だいたい共通した原因があります。

原因1:計算問題で粘ってしまう

2進数・稼働率・損益分岐点といった計算問題は、解ける人には1分、解けない人には10分かけても解けません。計算問題は最初から「チェックして飛ばす候補」に入れておくのが安全です。ITパスポートの計算問題は全体の1割以下で、そこを落としても総合600点には届きます。

原因2:長文の設問を全部読んでから考えている

ITパスポートには、状況設定が数行ある問題が混ざります。設問文から読み、次に選択肢を見て、最後に本文へ戻ると読む量が減ります。順番を変えるだけで1問あたり10秒から20秒短くなります。

原因3:練習を10問単位でしかしていない

これがいちばん多い原因です。過去問サイトの分野別演習は便利ですが、100問を通しで解く体力は別物です。本番の2週間前までに、時間を計った100問通しを最低2回はやってください。1回目で自分の実際のペースが分かり、2回目で配分を修正できます。

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もっとも、ITパスポートは市販テキストと過去問サイトだけで合格を狙える範囲の試験です。講座を使わないと受からない試験ではありません。演習量が足りないと自覚している人だけ、選択肢として検討してください。

当日の受付から退室までの流れ

当日の流れは、IPA公式の「試験当日(CBT試験)」ページに記載があります(最終確認日:2026-09-06)。

  1. 試験開始時刻の30分前から開場・受付が始まる。集合はこの時間帯です
  2. 受付では確認票(または受験番号・利用者ID・確認コードの控え)と、有効期限内の顔写真付き本人確認書類の原本を提示する
  3. 電子機器や時計はカバンにしまう。机上に置けるのはハンカチ・ポケットティッシュ・目薬・水など
  4. メモは会場で用意されたメモ用紙とシャープペンシルを使う。自分の筆記用具は使わない
  5. 試験開始時刻になるまで試験は始められない。遅刻した場合はその分だけ試験時間が短くなる
  6. 120分が経過すると自動的に採点が始まる。時間前に終わりたい場合は試験終了ボタンを押せば終了できる
  7. 試験終了後、受験者端末に結果が表示される。ただしその時点で合格が確定するわけではない
  8. 試験結果は印刷して持ち帰れない。後日、ITパスポート試験ホームページから試験結果レポートをダウンロードする

計算問題を手で解く前提なので、電卓を持ち込む発想は捨ててください。会場で配られるメモ用紙とシャープペンシルだけが手元の道具になります。2進数の筆算に慣れていない人は、この点だけでも事前に練習しておく価値があります。

合格発表は月ごとにまとまって行われ、発表時刻は正午の予定です。IPA公式サイトの発表予定では、令和8年8月実施分が9月28日(予定)、令和8年9月実施分が10月21日(予定)とされています(最終確認日:2026-09-06)。受けた当日に画面で点数を見ても、正式な合否はこの日を待つことになります。

よくある質問

Q. 120分より早く終わったら、途中で帰れますか。 A. 帰れます。IPA公式のFAQに「試験終了ボタンを押すことにより、試験終了時刻よりも前に試験を終了できます」と記載されています。ただし、押した時点で解答は確定します。見直しの時間が残っているなら、使い切ってからにしてください。

Q. 100問すべてに答えないと不合格になりますか。 A. 未解答の扱いについて公式に「不合格になる」という記載はありません。ただし総合評価点は解答結果から算出されるため、空欄は得点になりません。四肢択一なので、分からない問題も必ずどれか選んでおくほうが有利です。

Q. 分野別の300点は、時間配分にどう影響しますか。 A. 総合600点を超えていても、3分野のどれか1つが300点未満だと合格になりません。得意分野で稼いで苦手分野を捨てる作戦は成立しません。時間配分の上でも、苦手分野の問題をまとめて飛ばすのは危険です。

Q. 試験時間中にトイレに行けますか。 A. 会場や状況によって扱いが異なるため、公式サイトの受験案内と、当日の試験監督の指示に従ってください。いずれにせよ試験時間は止まらない前提で、開始前に済ませておくのが安全です。

Q. CBTの画面に電卓機能はありますか。 A. IPA公式の当日案内には、メモ用紙とシャープペンシルを使う旨の記載があり、電卓の使用可否は明記されていません。手計算で解ける前提で準備してください。

まとめ|前日までに決めておく配分

ITパスポートの120分は、100問を1周するには十分で、迷った問題を全部その場で解決するには足りない長さです。持っていくべきものは知識だけでなく、「何分で何問まで進む」という自分用の数字です。

  • 1周目は100分で100問、残り20分を見直しに回す
  • 30分で30問、60分で55問、90分で85問をチェックポイントにする
  • 迷ったら仮の解答を入れてチェックを付け、すぐ次へ進む
  • 計算問題は最初から飛ばす候補にしておく
  • 本番2週間前までに、時間を計った100問通しを2回やる

配分は当日に思いつくものではなく、通し練習で自分の実測から作るものです。次の休日に1回、120分を計って100問解いてみてください。そこで出た数字が、そのまま当日の作戦になります。

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参考にした情報

※本記事は情報提供を目的としたもので、試験の合格や学習の成果を保証するものではありません。試験制度・料金は変更される場合があるため、受験前に必ず公式サイトでご確認ください。