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ITパスポートの勉強法は何から?社会人の独学の順番と1日の進め方

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ITパスポートを受けると決めたものの、テキストを開いたら知らない用語ばかりで手が止まった。仕事のあとに何から手をつければいいのか分からない。そんな社会人に向けた記事です。

結論から書きます。最初の1日はテキストではなく、過去問を1回分解いてください。 正答率で「テキストから入るか、過去問から入るか」が決まります。そのあとはストラテジ系から入り、テクノロジ系は早めに手をつけて最後まで残さない順番が、働きながらでも崩れにくい進め方です。

本記事は独学の進め方を解説するもので、合格を保証するものではありません。勉強時間には個人差があります。試験制度は変わることがあるため、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の公式サイトで最新情報をご確認ください。

何からかは初日の過去問で決まる

始め方を決める材料は、初日に解く過去問1回分の正答率です。IPAは過去に出題した問題を公式サイトで公開しており、無料の過去問サイトでも同じ問題を解けます。

初日は時間を計らず、分からない問題は勘で答えてかまいません。目的は実力を測ることではなく、自分がどこから入るべきかを知ることです。正答率ごとの入り方は次のとおりです。本記事の見立てで、公式の基準ではありません。

初日の正答率入り方向いている人の例
6割以上過去問から入り、分からない用語だけテキストで引くIT企業勤務・社内システムの担当
4〜6割テキストを章ごとに読み、すぐ過去問で確かめる事務職でパソコンは毎日使う
4割未満テキストを1周してから過去問に入るIT用語がほぼ初めて

四肢択一なので、何も知らなくても4問に1問は当たります。4割未満なら、解説を読んでも解説の中の用語が分からない段階です。 この段階で過去問だけを回すと、答えの番号を覚えるだけになりがちです。

試験の基本情報は次のとおりです(IPA公式・最終確認日:2026-10-16)。

項目内容
試験方式CBT方式(会場のパソコンで解答)
試験時間・問題数120分・100問(四肢択一式)
分野別の出題数ストラテジ系32問・マネジメント系18問・テクノロジ系42問(評価対象の92問の内訳)
合格基準総合評価点600点以上(1,000点満点)かつ3分野それぞれ300点以上
受験料7,500円(税込)※申し込み前にIPAの受験案内で確認してください

100問のうち8問は、今後の出題のための評価用で採点に入りません。どの問題が評価用かは分からないため、全問を同じように解きます。

社会人が独学で進める5つの順番

働きながらの独学は、次の5段階で進めると途中で止まりにくくなります。

  1. 初日に過去問1回分を解き、入り方を決める
  2. ストラテジ系をテキストで読み、章ごとに過去問で確かめる
  3. テクノロジ系に早めに入る(計算問題は型で覚える)
  4. マネジメント系を読み、3分野を分野指定の過去問で固める
  5. 100問・120分の通し演習で、分野別の正答率を見て補強する

ストラテジ系から入る理由

ストラテジ系は、経営・会計・法務・マーケティングなど、仕事で聞いたことのある言葉が多い分野です。社会人は業務の知識がそのまま使えるため、最初の1〜2週間で手応えを得やすく、勉強の習慣をつける助走に向いています。

ただし、法務は法律名が20を超えて並ぶため、名前から覚えると混ざります。覚え方はITパスポートの法律が覚えられない|法務を5つの箱で覚える順番にまとめています。

テクノロジ系を後回しにしない理由

テクノロジ系は評価対象92問のうち42問と、出題数が最も多い分野です。2進数・ネットワーク・データベース・セキュリティなど、文系の社会人がつまずきやすい単元が集まっています。

テクノロジ系を最後に回すと、試験直前に苦手分野の山が残ります。 合格には3分野それぞれ300点以上が必要なので、総合点が足りてもテクノロジ系だけで不合格になります。ストラテジ系が半分ほど進んだら、テクノロジ系にも手をつけてください。取りやすい単元の順番はITパスポートのテクノロジ系が苦手|300点を割らない順番で詳しく書いています。

マネジメント系は短期間で固める

マネジメント系は18問と出題数が少ない分野です。プロジェクト管理・システム開発の流れ・サービス管理が中心です。問題数が少ないぶん、1問の重みは大きくなります。2〜3問落とすだけで300点に近づくため、後半に1週間ほど集中して固めます。

テキストと過去問の始め方の違い

入り方の選択肢は、テキスト通読・過去問中心・講義動画の3つです。それぞれ向く人が違います。

ITパスポート | 勉強の入り方

テキスト・過去問・講義動画の入り方の違い

初日の過去問の正答率で選ぶ

IT用語が初めての人平日1時間の社会人費用
テキスト通読から 4割未満の人向け ○ 用語の土台を作れる △ 1周に時間がかかる ○ テキスト代のみ
過去問中心 6割以上の人向け × 解説の用語が分からない ○ スキマ時間で進めやすい ○ 無料の過去問で始められる
講義動画から 独学で止まった人向け ○ 仕組みを聞いて理解できる △ 視聴時間の確保が要る △ 受講料がかかる
  • ※正答率による分け方は本記事の見立てで、公式の基準ではありません
  • ※勉強時間の目安には個人差があります

コツコツ資格

テキスト通読から入る人は、1周目で全部を覚えようとしないでください。1周目は「見たことがある」状態で先に進み、章を読み終えるたびに過去問を10問ほど解きます。 用語が定着するのは、過去問で同じ用語に何度も出会ってからです。

過去問中心で進める人は、正解した問題の解説も読みます。4つの選択肢のうち、残りの3つが何の説明なのかまで確かめると、1問から4つの用語を覚えられます。進め方の詳細はITパスポートは過去問だけで受かる?向く人と過去問道場の使い方で書いています。

平日1時間・休日3時間の1週間の使い方

働きながらの標準は、平日1時間・休日3時間で1週間に11時間です。勉強時間の総量は一般に100〜180時間とされることが多く、11時間の週なら約2〜4ヶ月かかります。

1週間の使い方の例は次のとおりです。

曜日時間やること
月〜木1時間テキストを1単元読み、その単元の過去問を10〜15問
金1時間その週に間違えた問題だけを解き直す
土3時間新しい単元を2つ進める
日3時間分野指定で過去問を50問。間違えた用語をノートに書く

平日に1時間まとめて取れない人は、通勤の20分を3回に分けても同じ量になります。スマホで過去問を解く時間を通勤に、テキストを読む時間を夜に振り分けると、机に向かう時間を減らせます。

金曜日を「解き直しだけの日」にしておくと、平日に遅れた分をそこで吸収できます。 遅れがない週は、そのまま解き直しに使ってください。

何ヶ月かかるかの見積もりと、年内に受けるための逆算はITパスポートは何ヶ月で取れる?1ヶ月合格の条件と年内の逆算にまとめています。

今年受ける人が先に確認すること

2026年に受ける人は、勉強を始める前に試験日の締め切りを確認してください。IPAは試験システムの入れ替えのため、2026年12月28日以降の試験を休止すると案内しています。休止前の最後の試験日は12月27日で、会場によってはそれより前に終わる場合があります(最終確認日:2026-10-16)。

2027年1月以降の実施について、IPAは「2026年秋頃にウェブページで知らせる」としています。この記事を書いた時点では、再開の時期は確認できていません。あわせて、IPAは2027年度から新しい試験制度へ移行する予定を公表しています。

年明け以降に受ける人は、テキストを買う前にIPAの最新の案内を見てください。受ける時期によって、合う年度版のテキストが変わる可能性があります。 年内に受ける人は、10月中に始めて試験日を12月27日の1〜2週間前に置くと、会場の空き状況に振り回されにくくなります。

独学で手が止まったときの選択肢

独学で止まる原因で多いのは、テキストの解説が頭に入らず1つの章に何日もかかることです。2週間進めて予定の半分も終わらないなら、講義で仕組みを聞いたほうが早い場合があります。

オンスク.JPは、ITパスポートを含む資格講座を月額制で受けられるオンライン講座です。講義動画で全体像をつかみ、演習は無料の過去問サイトで続ける組み合わせ方ができます。

講座が向くのは、独学で手が止まった人です。過去問の正答率が週ごとに上がっている人は、講座を使わずそのまま独学で続けて問題ありません。

よくある質問(FAQ)

Q. テキストは何冊必要ですか? A. 1冊で足ります。2冊目を買うより、1冊を辞書として使いながら過去問を回すほうが、同じ用語に出会う回数が増えます。テキストは受ける時期に合った年度版を選んでください。

Q. 文系でIT用語が分からなくても独学で受かりますか? A. 文系かどうかより、IT用語へのなじみで必要な時間が変わります。初日の正答率が4割未満なら、180時間前後を見込んでください。テクノロジ系を早めに始めることが、文系の人ほど効きます。

Q. ノートはまとめたほうがいいですか? A. テキストを書き写すノートは作らなくて大丈夫です。作るなら、過去問で間違えた用語だけを1行ずつ書く「間違いノート」にします。試験前の見直しにそのまま使えます。

Q. 申し込みはいつすればいいですか? A. 初日の過去問で期間の見当がついたら申し込んでください。試験日が決まると、1週間ごとの進め方を逆算できます。今年は12月27日が最後の試験日なので、年内に受ける人は早めの申し込みを勧めます。

まとめ

  • 何から始めるかは、初日に解く過去問1回分の正答率で決める
  • 4割未満はテキスト1周から、6割以上は過去問から入る
  • 順番はストラテジ系から入り、テクノロジ系を早めに始めて最後に残さない
  • 平日1時間・休日3時間なら週11時間。金曜日を解き直しの日にする
  • 2026年は12月27日が休止前の最後の試験日。年明け以降はIPAの案内を確認する

今日やることは1つだけです。過去問を1回分解いて、正答率を出してください。入り方と、何ヶ月かかるかの見当がそこで決まります。

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参考にした情報

※本記事は情報提供を目的としたもので、試験の合格や学習の成果を保証するものではありません。試験制度・料金は変更される場合があるため、受験前に必ず公式サイトでご確認ください。