ITパスポート ストラテジ系の用語が覚えられない人の勉強法
「ITパスポートの勉強で、テクノロジ系は何とかなるのに、ストラテジ系の用語だけどうしても覚えられない」——文系出身の社会人や、IT用語に不慣れな人から本当によく聞く悩みです。CSR、BPR、SWOT、コアコンピタンス…似たようなカタカナとアルファベットが延々と続いて、覚えたそばから混ざってしまう。あの独特のつらさは、多くの受験者が通る道です。
この記事では、ストラテジ系の用語が「覚えられない」原因を整理し、丸暗記に頼りすぎない覚え方と、働きながらでも足切りを回避して得点を積む進め方をまとめます。試験制度の数字は変わることがあるため、日程や受験料などは記事末で最終確認日を示し、最新は公式(IPA)で確認する前提でお読みください。
先に結論:ストラテジ系は「捨てられない」が、コツで攻略できる
最初に大事なことを。ITパスポートは分野ごとに”3割以上”取れないと不合格になる足切りがあります。つまりストラテジ系を丸ごと捨てることはできません。
ただ、裏を返せば「満点」も要りません。総合で1000点満点中600点以上、かつ各分野3割以上が合格ライン(年度により制度変更の可能性あり)。ストラテジ系は用語の”数”は多いものの、出題のされ方には型があり、覚え方さえ合えば十分に得点源にできます。「捨てる」ではなく「型で攻略する」——これが正しい向き合い方です。
考え方の軸: ストラテジ系は満点不要。でも足切りがあるから”捨てない”。型で3割超えを確実に。
そもそもストラテジ系って何の分野?
ストラテジ系は、ざっくり言うと**「会社が儲けるための考え方(経営・戦略・法務など)」**を問う分野です。プログラミングの知識ではなく、社会人として知っておきたいビジネスの常識に近い内容が中心になります。
- 経営戦略(SWOT分析、コアコンピタンスなど)
- マーケティング(4P、ブランド戦略など)
- 会計・財務の基礎(損益分岐点など)
- 法務・標準化(知的財産、個人情報保護、各種法律など)
「IT試験なのに経営の話?」と戸惑うところですが、ここを”ビジネスの一般常識を覚える分野”と捉え直すと、心理的なハードルがぐっと下がります。
なぜ用語が「覚えられない」のか
覚えられない原因は、だいたい次のどれかです。
- 意味を知らずにアルファベットだけ丸暗記している:「CSR=…えっと」と、記号として覚えているので抜ける
- 似た用語が区別できない:BPRとBPM、SFAとCRMなど、隣り合う用語が混ざる
- 自分の仕事や生活と結びついていない:抽象的なまま覚えるので定着しない
- インプットばかりで過去問が足りない:テキストを読むだけで、“問われ方”に慣れていない
この4つを逆から潰せば、ストラテジ系は「地味だけど堅い得点源」に変わります。
覚え方のコツ1:アルファベット用語は「元の英語」に分解する
ストラテジ系で特にきついのが、CSR・BPR・SFA・CRMのようなアルファベットの略語です。これらは略される前の英語に一度戻すと、驚くほど覚えやすくなります。
- CSR=Corporate Social Responsibility →「企業の・社会的・責任」→ 会社が社会に対して負う責任
- CRM=Customer Relationship Management →「顧客・関係・管理」→ お客さんとの関係づくりの管理
- SCM=Supply Chain Management →「供給・連鎖・管理」→ 部品調達から販売までの流れの管理
このように、頭文字が何の単語かを1回だけ確認すると、「記号の暗記」から「意味のある言葉」に変わります。全部の英語を完璧に覚える必要はなく、“何の頭文字か”のイメージを持つだけで十分です。
覚え方のコツ2:似た用語は「対比」でセット暗記する
混ざりやすい用語は、単独で覚えるとかえって迷います。紛らわしいものどうしを並べて、違いを一言で持つのがコツです。
※上図は「紛らわしい用語を対比で覚える」考え方のイメージです。正確な定義は最新のテキスト・過去問で確認してください。ポイントは、細かい定義を丸暗記するのではなく、「AとBはここが違う」を一言で言えるようにすること。四択では”似た用語をわざと入れ替えたひっかけ”が定番なので、この対比が効いてきます。
覚え方のコツ3:自分の仕事・身近な例に結びつける
抽象的な経営用語は、自分の会社や日常に当てはめると一気に定着します。
- SWOT分析 → 自分の部署の「強み・弱み・チャンス・脅威」を思い浮かべる
- 損益分岐点 → 「あと何個売れば赤字を抜けるか」の境目、とイメージする
- コンプライアンス → 職場で言われる「ルール順守」そのもの
「用語集を眺める」より「自分ごとに翻訳する」ほうが、記憶に残ります。通勤中に一つ、身近な例に置き換えてみるだけでも効果があります。
覚え方のコツ4:過去問で「問われ方」に慣れる
ストラテジ系は、過去問と似た形で繰り返し問われる傾向があります。テキストを読むだけで終わらせず、早めに過去問を”使いながら”覚えるのが最短です。
- 1テーマ読んだら、その場で対応する過去問を数問解く
- 間違えた選択肢は「どの用語と混ざったか」を一言メモ
- スキマ時間はスマホの過去問アプリで一問一答を反復
- 同じ問題を最低2〜3周し、反射的に選べる状態を目指す
新しい問題集を次々買うより、1冊(+過去問サイト)を回し切るほうが、ストラテジ系の得点は安定します。
働きながら独学で進める1日の使い方(例)
まとまった時間が取れない社会人でも、スキマの積み上げで十分に間に合います。あくまで一例です。
- 通勤中(往復40分):過去問アプリで一問一答。略語の”元の英語”を思い出す
- 昼休み(10分):前日混ざった用語ペアだけ見直す
- 帰宅後(30分):新しいテーマを1つインプット+過去問
- 週末(1〜2時間):1週間分の総復習。苦手な用語ペアを対比表に追加
ITパスポートはCBT方式で通年ほぼいつでも受けられるので、「◯週間後に受ける」とゴールを先に予約してしまうと、スキマ学習が引き締まります。
つまずきポイントと、人によっては講座が向くケース
- 用語の意味がそもそもイメージできない:ビジネス経験が浅いと、経営用語の背景が分からず暗記が空回りしがち
- 似た用語の区別が最後まで曖昧:対比表を自作するのが苦手だと、混線が残りやすい
- 独学だと何を優先すべきか分からない:範囲が広く、力の入れどころに迷って時間を溶かしがち
こうした「用語の背景をかみ砕いて説明してほしい」「体系立てて整理してほしい」と感じるなら、映像授業のある通信講座でストラテジ系だけ補強する選択も現実的です。スタディング・ユーキャンなど、ITパスポート向けの講座は複数あります。独学が基本でも、苦手分野だけ動画で理解を補うと近道になる人もいます。
(※通信講座を紹介する場合は、料金・内容が変わるため申し込み前に必ず公式サイトで最新をご確認ください。)
よくある質問(FAQ)
Q. ストラテジ系は捨ててもいいですか? A. 捨てられません。ITパスポートは分野ごとに3割以上取れないと足切りで不合格になります。満点は不要ですが、3割超えは確実に狙いましょう。
Q. 用語が多すぎて覚えきれません。 A. 全部を完璧にする必要はありません。過去問で繰り返し出る用語から優先して押さえ、略語は”元の英語”に分解して意味で覚えると効率的です。
Q. どれくらいの期間で受かりますか? A. 個人差が大きく、一概には言えません。IT用語に不慣れな人ほど、毎日短時間でも継続して過去問に触れることが安定した近道になります。
Q. 独学と通信講座、どちらがいいですか? A. テキストと過去問で自走できる人は独学で十分です。用語の背景理解が苦手・整理に挫折しがちな人は、苦手分野だけ映像講座で補うのも手です。
まとめ:略語は「分解」、似た用語は「対比」で
ストラテジ系の用語が覚えられないのは、記憶力のせいではなく、たいてい「覚え方」の問題です。
- 捨てない。でも満点も要らない。狙いは足切り回避+確実な上積み
- ストラテジ系は”ビジネスの一般常識”と捉え直す
- アルファベット略語は元の英語に分解して意味で覚える
- 似た用語は対比でセット暗記し、「違いを一言」で持つ
- 自分の仕事・生活に結びつけ、過去問で問われ方に慣れる
この順番で進めれば、いちばんの鬼門が「地味に堅い得点源」に変わっていきます。焦らず、今日の10分から積み上げていきましょう。
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参考にした情報
- IPA 情報処理推進機構「ITパスポート試験 受験要領・出題範囲」(公式): https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/examination/exam_summary.html
- ITパスポート試験.com「試験の形式と合格基準」
※本記事は情報提供を目的としたもので、試験の合格や学習の成果を保証するものではありません。試験制度・料金は変更される場合があるため、受験前に必ず公式サイトでご確認ください。(試験制度・受験料などの最終確認日:2026-07-03。ITパスポートはCBT方式で通年受験可・受験手数料7,500円(税込)、合格基準は総合600点以上かつ各分野3割以上とされていますが、最新は必ず公式でご確認ください。)