簿記2級に落ちた後、通信講座を使うべき?原因別の判断と費用
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「簿記2級に落ちた。独学のやり方が悪かったのかもしれない。次は通信講座を使ったほうがいいのだろうか」
不合格のあとは、気持ちが落ちているうえに、お金のかかる判断を迫られがちです。ただ、講座が効くかどうかは、落ちた原因で決まります。 原因を見ずに買うと、同じ壁に何度も当たります。
この記事では、次の3点を整理します。
- 落ちた原因を3つに分けると、講座が効くのはどれか
- 講座に切り替える場合の費用と、見落としやすい期限
- 買わなくてよい人
料金は各公式ページ(確認日2026-10-08)、試験日程と受験料は当サイトの試験情報表(日本商工会議所のデータ・確認日2026-08-07)をもとにしています。
先に結論:原因が「時間不足」なら講座は効かない
結論は次のとおりです。
- 勉強時間が足りなかったのが原因なら、講座を買っても、時間は増えません。先に時間の確保を考えます。
- どこで失点したのか自分で特定できないのが原因なら、講座は効きやすい選択肢です。
- 工業簿記や連結会計など、特定の論点で詰まったのが原因なら、その論点の学び方を変える手段として、講座は有力です。
つまり、買う前に必要なのは、講座の比較ではなく、前回の自己採点を大問ごとに見返す作業です。
落ちた原因を3つに分ける
自己採点の結果から、次の3つのどれに近いかを考えてみてください。
原因A:勉強時間が足りなかった
2級の勉強時間は、3級合格者で250〜350時間が目安です(当サイトの2級の記事の整理)。この時間に届いていない場合は、内容が分かっていないのではなく、演習の量が足りていない可能性があります。
この場合、講座を買っても、確保できる時間が変わらなければ結果は変わりません。講座で変えられるのは学び方であって、1日の長さではないからです。
原因B:どこで失点したのか分からない
自己採点しても、「何となく全部ダメだった」としか言えない状態です。独学では、自分の穴を自分で見つける作業が一番難しい部分です。
講義が論点の順に進み、問題演習で弱い所が出る形の講座は、穴を見つける助けになる場合があります。
原因C:特定の論点で詰まった
典型は工業簿記と連結会計です。大問ごとに点が取れていないなら、この原因です。工業簿記は工業簿記が苦手な人へ、連結会計は連結会計が苦手な人へに、独学で立て直す手順をまとめています。まずはそちらを試し、それでも止まるなら講座の候補になります。
簿記2級 | 不合格のあと
原因別に見た、講座の効きやすさ
原因で、講座を買う意味が変わります
| 独学で立て直す | 講座に切り替える | |
|---|---|---|
| 原因A 勉強時間の不足 演習量が足りない | ○ 時間を確保できれば直せる | × 時間は増えないため効きにくい |
| 原因B 失点の場所が不明 穴が特定できない | △ 自力での特定が難しい | ○ 論点順の講義と演習が助けになる |
| 原因C 特定の論点で詰まる 工業簿記・連結など | △ 手順の組み直しで直る人もいる | ○ 講義で理解し直す手段になる |
- ※一般的な整理です。個人の状況で変わります。合格を保証するものではありません
コツコツ資格
次の試験はいつ受けられるか
講座を使う前に、次の受験機会を確認します(日本商工会議所のデータ・当サイトの試験情報表の確認日2026-08-07)。
- 統一試験(ペーパー):第174回 2026年11月15日、第175回 2027年2月28日。
- ネット試験(CBT):テストセンターで随時受験できる(統一試験の前後に施行休止期間あり)。
- 受験料:ネット試験で5,500円(税込)、別にインターネット申込の事務手数料550円。
再受験の間隔や論点別の立て直しは、簿記2級のネット試験に落ちたにまとめています。日程は変わる場合があるため、必ず公式サイトで最新を確認してください。
講座に切り替える場合の費用と期限
スタディングの簿記2級合格コースを例にします(スタディング公式の料金ページ・確認日2026-10-08)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 一括払い | 19,800円 |
| 月々払い | 1,812円 × 12回(合計 21,744円) |
| コース | 2026年4月〜2027年3月合格目標 |
| 受講期限 | 2027年3月末 |
見落としやすい点が2つあります。
- 月々払いは、一括払いより合計が1,944円多い(上の表の単純計算)。分割にするかは、支払いのしやすさと総額のどちらを優先するかで決まります。
- 受講期限が2027年3月末。今申し込むと、使える期間は約半年です。2027年2月28日の統一試験を目標にするなら間に合いますが、期限を過ぎて受け直す場合は、次年度のコースが必要になる可能性があります。この扱いは、申込み前に公式で確認してください。
受験料5,500円(別に事務手数料550円)は、講座料金とは別に、試験の実施側へ払う費用です。
買う前に確認する3つのこと
どの講座でも、申込み前に次の3つを確認してください。
- 返金・解約の条件。 通信講座は、中途解約や返金の扱いが規約に定められています。「合わなければ返金」とは限りません。
- 視聴できる期限。 試験日より前に切れないかを確かめます。
- 自分が詰まっている論点が、講座に含まれているか。 工業簿記や連結会計が範囲に入っているかを、講座の案内で確認します。
私たちは各講座を受講していないため、講義の分かりやすさについては評価できません。比較するときは、体験談より、公式の案内と規約を優先してください。
講座を買わなくてよい人
次に当てはまるなら、無理に買う必要はありません。
- 自己採点で、あと数点だった人。落とした問題を直せば合格圏に届きます。
- 学習時間はしっかり取れていたのに、特定の大問だけ失点した人。その論点を重点的にやり直す方が早い場合があります。
- 受験料と事務手数料の合計(6,050円)を、もう一度払ってでもまず受け直してみたい人。ネット試験なら、再受験の機会を作りやすい面があります。
講座で学び直したいときの選択肢
自己採点しても失点の場所が見えず、論点順に学び直したい場合は、金融系資格のeラーニングが選択肢になります。簿記2級の講座があるかは、講座一覧で確認してください。
よくある質問
Q. 落ちた直後に講座を申し込んでもよいですか。 A. 急ぐ必要はありません。前回の自己採点を大問ごとに見返し、原因が分かってからでも遅くありません。気持ちが落ちているときの申込みは、後悔しやすいためです。
Q. 独学で2回落ちたら、講座に切り替えるべきですか。 A. 回数よりも、原因が分かっているかが基準です。同じ大問で2回続けて失点しているなら、学び方を変える合図になります。
Q. 講座を使えば、次は受かりますか。 A. 言い切れません。講座は学び方を変える手段で、合格を保証するものではありません。
Q. 月々払いと一括払い、どちらがよいですか。 A. 上の表のとおり、合計では一括払いの方が少なくなります。ただし支払いの負担を分けたい人には、月々払いが合う場合があります。
まとめ:買う前に、原因を一度だけ書き出す
簿記2級に落ちたあとは、講座を比べる前に、落ちた原因がA(時間)・B(穴が不明)・C(特定論点)のどれかを決めるのが先です。講座が効きやすいのはBとCで、Aには効きにくい。
今日の小さな一歩として、前回の自己採点を、大問ごとの得点で書き出してみてください。 5分で終わる作業ですが、これで講座を買うかどうかが、ほぼ決まります。
あわせて読みたい
参考にした情報
- 日本商工会議所「商工会議所の検定試験 簿記」(統一試験の日程・ネット試験の受験料・事務手数料/当サイトの試験情報表の確認日:2026-08-07)
- スタディング公式 簿記講座の料金ページ(簿記2級のコース料金・受講期限/確認日:2026-10-08)
- 当サイト「日商簿記2級は独学で受かる?」記事(勉強時間の目安)
※本記事は情報提供を目的としたもので、試験の合格や学習の成果を保証するものではありません。試験制度・料金は変更される場合があるため、受験前・申込み前に必ず公式サイトでご確認ください。