FP・お金の資格

FP3級は過去問だけで受かる?CBTで足りる人と3週間の回し方

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FP3級の勉強を、テキストを買わずに過去問だけで済ませたい。無料の過去問サイトを解き進めているが、この方法で本番に通じるのか不安。この記事はその迷いに答えます。

結論を先に書きます。FP3級は過去問「中心」で合格を狙える試験です。ただし「過去問だけ」には、CBT化で生まれた落とし穴が2つあります。 1つは公式の過去問が年1セットしか公開されないこと。もう1つは、古い過去問の数字が今の法令とずれることです。この2点を埋める道具を1つ足せば、過去問中心の勉強は十分に成り立ちます。

本記事は独学の進め方を解説するもので、合格を保証するものではありません。試験制度は変わることがあるため、受検前に日本FP協会・きんざいの公式サイトでご確認ください。

FP3級の試験の基本と過去問中心が効く理由

FP3級で過去問中心の勉強が効くのは、合格ラインが6割で、似た論点が繰り返し問われる試験だからです。満点を取る必要はなく、頻出の論点を落とさなければ届きます。

試験の基本情報は次のとおりです(日本FP協会の試験要綱より・最終確認日:2026-10-04)。

項目学科(FP協会・きんざい共通)実技(FP協会:資産設計提案業務)
問題数・時間60問・90分20問・60分
出題形式○×式と三答択一式多肢選択式
合格基準36点以上(60点満点)60点以上(100点満点)
受検手数料4,000円(非課税)4,000円(非課税)

きんざいの実技(個人資産相談業務・保険顧客資産相談業務)は事例形式5題・60分で、合格基準は50点満点中30点以上です。

試験は2024年4月から全国でCBT方式(会場のパソコンで解く方式)に完全移行しました。2026年度は休止期間を除いて通年で受けられます。日本FP協会の案内によると、2026年度の休止期間は12月28日〜1月5日と、2027年3月25日〜31日です。

過去問だけで足りない2つの落とし穴

過去問「だけ」で危ないのは、CBT化のあとで過去問の性質が変わったためです。ここを知らずに古い問題だけを回すと、本番で数字を取りこぼします。

公式の過去問は年1セットだけ

日本FP協会の「試験問題・模範解答」ページによると、3級は2024年度のCBT化以降、毎年5月下旬ごろに1セット分の問題と解答だけを公表しています。2026年10月時点で公開されているのは、2024年5月・2025年5月・2026年5月の3セットです。

無料の過去問サイトにある問題の多くは、CBT化より前のペーパー試験の問題です。論点の練習には今も使えます。ただし、本番と同じ形の新しい問題はほとんど手に入りません。

古い過去問は法令の数字がずれる

FP試験には「法令基準日」があります。毎年4月1日時点の法令で、同じ年の6月から翌年5月までの試験が出題されます。2026年6月〜2027年5月の試験は、2026年4月1日時点の法令が基準です。

税金・年金・社会保険の数字は、改正で毎年のように動きます。数年前の過去問の解説をそのまま覚えると、今の正解と食い違う問題が出てきます。過去問サイトの多くは改正点に注記を付けていますが、注記を読み飛ばす人ほど本番で迷います。

FP3級 | 過去問の使い方

勉強の進め方で変わる本番への備え

過去問は主役にして、足りない部分だけ補う

頻出論点の練習今の法令の数字解説の理解
古い過去問だけ ペーパー試験時代の問題中心 ○ 量を回せる × 改正前の数字が混じる △ 初学者は意味が取りにくい
過去問+最新年度のテキスト テキストは辞書として使う ○ 量を回せる ○ 最新の数字で確認できる ○ 分からない所だけ戻れる
テキストを読むだけ 問題演習が少ない × 出題の形に慣れない ○ 最新の数字で学べる △ 読んだつもりになりやすい
  • ※法令基準日は試験日ごとに公式の試験日程ページで確認してください

コツコツ資格

過去問中心で足りる人と足りない人

過去問中心で足りるかどうかは、お金の用語になじみがあるかで決まります。解説を読んで意味が取れる人は、過去問を主役にして問題ありません。

過去問中心で足りやすい人

  • 金融・保険・不動産・経理の仕事をしている人
  • 簿記3級や証券外務員など、近い資格を持っている人
  • 年末調整や確定申告、保険の見直しを自分でしたことがある人

テキストを先に軽く読んだほうがよい人

  • 「所得控除」「源泉分離課税」「建ぺい率」などの言葉が初めての人
  • 過去問の解説を読んでも、解説の日本語が分からない人
  • 2週間ほど過去問を解いても、正答率が5割前後から上がらない人

後者の場合、テキストを最初から全部読む必要はありません。**6分野の章立てと太字だけを1周する「辞書づくり」**で十分です。テキストは最新年度版を選び、過去問で数字が出たら必ずテキストの数字で確かめます。

3週間で過去問を回す進め方

働きながらの場合、平日1時間・休日2〜3時間の配分で、過去問中心なら3〜4週間が1つの目安です。FP3級の勉強時間は一般に80〜150時間程度とされることが多く、前提知識で大きく変わります。初学者は4〜6週間を見ておくと無理がありません。

時期やること目安の量
1週目6分野を1分野ずつ過去問で解く。間違えたら解説→テキストの順で確認1日30〜40問
2週目1週目に間違えた問題だけを解き直す。実技の過去問も始める1日30問+実技1回分
3週目公式の公開問題(2024〜2026年5月分)を本番の時間で通しで解く学科・実技を各3セット
受検の週正答率が低い分野の数字だけを見直す。新しい問題には手を広げない1日1時間

1週目は分野ごとに解く

過去問は年度順ではなく、分野ごとに解きます。ライフプランニング・リスク管理・金融資産運用・タックスプランニング・不動産・相続事業承継の6分野です。同じ分野をまとめて解くと、繰り返し出る論点が見えてきます。

○×式の問題は、正解の記号ではなく「どの言葉が誤りの原因か」を確認します。誤りの選択肢で使われた数字や用語は、別の年に正解側で出てきます。

2週目は間違えた問題だけに絞る

2周目に全問を解き直すのは時間がもったいないです。1周目で間違えた問題と、勘で当たった問題だけに印を付けて解き直します。印の数が減っていけば、勉強が進んでいる証拠になります。

3週目は公式の公開問題で仕上げる

仕上げには、日本FP協会ときんざいが公開しているCBTの問題を使います。公開は各年度1セットですが、今の出題の形にいちばん近い問題です。本番と同じ90分・60分を計って解き、学科36点・実技60点(きんざいは30点)を安定して超えるかを確かめます。

過去問で点が伸びない時のつまずき

過去問を回しても点が伸びない原因は、多くの場合「計算」「数字」「実技」の3つのどれかです。

計算問題を飛ばしている

金融資産運用の利回りや、タックスプランニングの所得の計算は、解説を読むだけでは身につきません。電卓を使い、手で1回は解き直します。解き直した問題は、2周目で同じ型が出たときに手が止まらないかを確かめます。

年度ごとの数字を混ぜて覚えている

年金額や保険料率、税の控除額など、改正で動く数字は覚え方を分けます。数字は最新年度のテキストを正として、過去問の解説の数字は「当時の値」と割り切ります。

実技の科目と過去問が合っていない

実技は、FP協会の資産設計提案業務と、きんざいの2科目で出題範囲と形式が違います。受ける科目の過去問だけを解くようにします。科目選びに迷っている場合は、先に科目を決めてから過去問に入ります。

独学が不安な人の選択肢

過去問の解説を読んでも理解が進まない人は、講義形式のeラーニングを補助に使う方法があります。過去問を自分で回せている人には、講座は必要ありません。

講座を検討するのは、2週間ほど独学で進めても正答率が上がらず、手が止まったときです。FPなど金融系の資格をeラーニングで学べる講座の例として、資格対策ドットコムがあります。料金や学べる級は変わることがあるため、申し込み前に公式サイトで確認してください。

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よくある質問(FAQ)

テキストは1冊も買わなくても大丈夫?

お金の用語になじみがある人なら、無料の過去問サイトと公式の公開問題だけで進める人もいます。ただし、改正後の数字を確かめる手段は必要です。テキストを買わない場合は、過去問サイトの改正点の注記と、公式の試験要綱を必ず確認します。

過去問は何年分やればいい?

年数より、6分野をすべて2周以上回せたかで考えます。目安は、分野別の正答率がどれも7割を超える状態です。仕上げに公式の公開問題3セットを本番の時間で解けば、出題の形にも慣れます。

学科と実技は同じ日に受けるべき?

CBTでは学科と実技を同じ日に受けることも、別の日に受けることもできます。学科と実技は範囲がほぼ重なるため、勉強は一緒に進められます。片方だけ不合格になった場合も、その試験だけを受け直せます。

2026年度の試験で法令基準日はいつ?

2026年6月〜2027年5月の試験は、2026年4月1日時点の法令で出題されます(日本FP協会・最終確認日:2026-10-04)。試験日ごとの基準日は公式の試験日程ページで確認できます。

まとめ

  • FP3級は過去問「中心」で合格を狙える。「だけ」にすると改正後の数字と新しい出題の形を取りこぼす
  • 公式の過去問は2024年度以降、年1セットだけ(2026年10月時点で3セット)
  • 過去問は分野別に解き、間違えた問題だけを2周目に回す
  • 仕上げは公式の公開問題を本番と同じ時間で解く
  • 解説が読めない人は、最新年度のテキストを辞書として横に置く

過去問を1分野ずつ解き始め、2週間後の正答率で進め方を見直すのが現実的な始め方です。

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参考にした情報

最終確認日:2026-10-04

※本記事は情報提供を目的としたもので、試験の合格や学習の成果を保証するものではありません。試験制度・料金は変更される場合があるため、受験前に必ず公式サイトでご確認ください。