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英検準2級のリスニングが聞き取れない|社会人の原因別対策

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過去問の音声を流すと、知っているはずの単語が聞き取れない。1問わからないと、次の問題まで頭が真っ白になる。英語から離れていた社会人が準2級を受けると、リスニングでこの壁に当たりやすくなります。

結論から書くと、「聞き取れない」の中身は3種類に分かれ、種類ごとに練習が違います。 知らない単語なのか、知っているのに音で分からないのか、聞こえても意味が追いつかないのか。スクリプトで仕分けてから練習すると、同じ20分でも伸び方が変わります。

2026年度第2回の一次試験(本会場)は10月4日(日)、第3回は2027年1月24日(日)です(英検公式・最終確認日 2026-09-30)。この記事では、直前の4日間でできることと、第3回までの練習計画を分けてまとめます。

準2級のリスニングは全30問・放送は1回だけ

準2級のリスニングは第1部から第3部までの全30問で、英文はどれも1回しか読まれません。英検公式が公開している2024年度第1回のリスニング原稿で、形式を確認しました(最終確認日 2026-09-30)。

部問題形式選択肢
第1部No.1〜10対話の最後の文に対する応答を選ぶ音声で読まれる
第2部No.11〜20対話を聞き、質問の答えを選ぶ問題冊子に印刷
第3部No.21〜30英文を聞き、質問の答えを選ぶ問題冊子に印刷

解答時間は各問10秒で、試験時間は約25分です。英検協会は2024年度の問題形式リニューアルを実施しましたが、準2級のリスニングは形式が変わっていません。

社会人がつまずく一番の理由は「1回しか読まれない」ことです。 過去問を家で解くと、つい巻き戻して聞き直してしまいます。本番と同じ条件で解いていないため、本番で初めて「1回で取る」難しさに直面します。

合格ラインとリスニングの重み

準2級の一次試験は、3技能が各600点のCSEスコアで判定されます。合計1,800点のうち1,322点が合格基準です(英検公式・最終確認日 2026-09-30)。3技能が同じ重さなので、リスニングを捨てて他で取り返す作戦は取りにくい構造です。

正答数からスコアを自分で計算することはできません。英検協会は、2016年度第1回の一次試験で「2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格」と公表しています。リスニングは30問中18問前後を目安に置き、満点を狙わないと考えると気持ちが楽になります。

聞き取れない原因は3種類

聞き取れない原因は、次の3つに分けられます。自分がどれに当たるかで、やる練習が変わります。

  1. 単語を知らない:スクリプトを読んでも意味が分からない
  2. 音と文字が結びつかない:スクリプトを見れば分かるのに、音だと聞き取れない
  3. 処理が追いつかない:単語は聞こえているのに、内容と質問がつながらない

仕分けの方法は、過去問1回分を本番どおり1回ずつ解いてから、間違えた問題のスクリプトを読むことです。読んで意味が分からなければ1、読めば分かるなら2か3です。2と3の区別は、スクリプトを見ながら音声を聞けば分かります。見ながらでも速く感じるなら2、見ながらなら追えるなら3です。

原因1:単語を知らない

スクリプトで意味が取れない問題は、リスニングの練習をしても点になりません。単語の練習に回します。

準2級は日常や学校、仕事の場面が多く出ます。単語帳で覚えるときは、必ず音声を一緒に聞き、自分でも一度声に出します。 文字だけで覚えた単語は、原因2の「知っているのに聞き取れない」単語になりやすいためです。

原因2:音と文字が結びつかない

社会人に最も多いのが原因2です。学生のころに文字で英語を覚えた人ほど、単語が音でつながる部分で止まります。「want to」が「ワナ」に、「get up」が「ゲダップ」に近く聞こえるような変化です。

この原因には、スクリプトを見ながら音声に重ねて読む「オーバーラッピング」が向いています。音声と同じ速さで口を動かすと、音のつながり方を体で覚えられます。1問分の短い範囲を5回くり返すほうが、1回分を通しで流すより効きます。

原因3:処理が追いつかない

原因3の人は、音は聞こえているのに、次の文を聞いているうちに前の内容を忘れてしまいます。第3部のように英文がまとまって読まれる問題で起きやすい原因です。

対策は2つあります。1つは、スクリプトを見ずに音声の少し後を追って声に出す「シャドーイング」で、聞いた内容を保つ練習です。もう1つは、選択肢を先に読んで、何を聞けばよいかを決めてから聞くことです。第2部と第3部は選択肢が問題冊子に印刷されているので、先読みができます。

英検準2級 | リスニングの練習法

練習法ごとの効く原因

自分の原因に合う練習を選ぶための整理です

単語を知らない音と文字が結びつかない処理が追いつかない
単語帳(音声つき) 声に出しながら ○ 直接効く △ 音声を併用すれば一部 × 効きにくい
オーバーラッピング スクリプトを見て重ねる × 先に単語が必要 ○ 直接効く △ 一部
シャドーイング スクリプトなしで追う × 先に単語が必要 △ 一部 ○ 直接効く
聞き流し 通勤中などに流すだけ × 効きにくい △ 慣れの補助程度 △ 慣れの補助程度
  • ※本文の整理を図にしたもので、練習の効果や合格を保証するものではありません。効き方には個人差があります

コツコツ資格

聞き流しは、手が空かない通勤中の補助としては使えます。ただし聞き流しだけで点が伸びるとは考えないほうが安全です。 スクリプトで確認しない限り、聞き取れない箇所が聞き取れないまま残るためです。

第1部〜第3部で聞き方を変える

リスニングの3つの部は、聞く場所が違います。部ごとの聞き方を決めておくと、1回しか読まれない音声でも取りこぼしが減ります。

第1部:最後の1文に集中する

第1部は選択肢も音声で読まれ、問題冊子には何も印刷されていません。正解を決めるのは、対話の最後の1文です。最後の文が質問か誘いかお願いかを聞き分ければ、合う応答が選べます。

選択肢3つを聞いている間に、1つ目と2つ目を忘れることがあります。「これは合う」「これは違う」とメモに○×だけ書くと、10秒の解答時間で迷わずに済みます。放送中のメモは英検公式の原稿でも認められています。

第2部:選択肢を先に読んで質問を予想する

第2部は対話を聞いてから質問が読まれ、選択肢は冊子に印刷されています。前の問題を解き終えたら、すぐ次の問題の選択肢4つに目を通します。選択肢が全部「場所」なら場所を、全部「行動」なら誰が何をするかを聞けばよいと分かります。

対話は男女2人で進みます。質問は「女性は何をするか」のように、片方の人物について聞かれる形があります。 2人の発言を分けて聞く意識を持ちます。

第3部:話の後半の変化を聞き逃さない

第3部は、アナウンスや人物の話などの英文を聞いて答えます。英文の後半で「しかし」「そのあと」と話が変わり、変わったあとの部分が問われることがあります。「But」「However」「So」が聞こえたら、その後ろに答えがあると構えて聞きます。

1問落としても次を切り替える

1回しか読まれない以上、聞き逃した問題はその場で取り返せません。分からなかったら10秒以内に一番近そうな選択肢をマークし、次の問題の選択肢を読み始めます。引きずって次の2問を落とすのが、点数としては一番大きな損です。

本番まで4日の人がやること

10月4日の一次試験まで4日しかない人は、新しい教材を増やさずに、本番の条件に慣れることを優先します。

日やること目安時間
1日目過去問1回分を本番どおり1回ずつ解き、間違いをスクリプトで3種類に仕分け60分
2日目間違えた問題だけオーバーラッピング5回ずつ30分
3日目別の回の過去問を本番どおり解く。選択肢の先読みを意識40分
前日1日目と3日目の音声を通しで聞き直すだけ20分

英検公式サイトの過去問ページでは、直近3回分の問題冊子・リスニング音声・原稿・解答が公開されています(最終確認日 2026-09-30)。直前期に市販の問題集を買い足さなくても、2回分の演習はできます。

前日に新しい問題を解くと、できなかった問題が気になって眠れなくなることがあります。前日は解いたことのある音声を聞き、耳を英語に慣らす程度で止めます。

第3回(1月24日)に向けた練習計画

第2回の結果を待たずに、10月から第3回に向けて準備を始めると、一次試験まで約16週あります。リスニングに毎日20分使える社会人を想定した組み立てです。

時期中心にする練習1日の中身(20分)
10月(4週)原因の仕分けと単語過去問を週1回解いて仕分け。残りの日は音声つき単語帳
11月(4週)音と文字を結ぶ間違えた問題のスクリプトでオーバーラッピング
12月(4週)処理のスピード第3部を中心にシャドーイング。1問分を3回ずつ
1月(試験まで)本番形式に戻す過去問を1回ずつ解く。先読みと切り替えの確認

第3回の個人申込は、2026年10月30日(金)から12月14日(月)までです(英検公式・最終確認日 2026-09-30)。申込を先に済ませると試験日が決まり、12月の忙しい時期にも練習を止めにくくなります。

社会人が20分を作る場所

20分をまとめて取れない日は、時間を分けても練習になります。

  • 通勤の行き:単語帳の音声を聞く(手が空かなくてもできる)
  • 昼休み:過去問1問分のオーバーラッピングを5回(声を出せる場所で)
  • 帰宅後:第3部を1問だけシャドーイング

通勤中に声を出せない場合は、口の中で小さく動かすだけでも、音声に合わせる練習の代わりになります。

独学で足りないと感じたら

過去問と音声つき単語帳があれば、準2級のリスニングは独学で練習できます。一方で、過去問は公式で公開される直近3回分しかなく、4か月練習するには問題の数が足りなくなる人もいます。問題の量を足したい人は、音声つきの問題集か、ネットで解ける教材を1つ足すのが近道です。

旺文社の英検ネットドリルは、英検対策をネットで進める教材です。音声を聞いてすぐ答え合わせをしたい人は、対応級と料金を公式ページで確認してから選べます。

教材を足しても、原因の仕分けを飛ばすと同じ問題で間違え続けます。教材は問題の数を増やす役割と考え、練習の中心はスクリプトでの確認に置きます。

よくある質問(FAQ)

Q. リスニングは何問取れば合格できますか。 英検はCSEスコアで判定するため、何問で合格という線はありません。英検協会は2016年度第1回で「2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格」と公表しています。30問なら18問前後が目安ですが、リーディングやライティングの出来でも変わります。

Q. 聞き流しだけでは伸びませんか。 聞き流しは英語の音に慣れる補助にはなります。ただし、聞き取れなかった箇所をスクリプトで確かめない限り、原因がそのまま残ります。聞き流しは通勤中の補助にして、1日のうち10分はスクリプトを使う練習に回します。

Q. 倍速再生で練習すると本番が楽になりますか。 倍速で聞くと本番の音声が遅く感じる、という学習法はあります。ただし原因2の人は、等速でも聞き取れない音のつながりが倍速ではさらに崩れます。まず等速でオーバーラッピングができるようになってから試すほうが、練習の順番として無理がありません。

Q. 本番でメモは取ってもいいですか。 英検公式のリスニング原稿でも、放送の間にメモを取ってよいと案内されています。ただし全文を書こうとすると聞く方がおろそかになります。第1部の○×や、第3部の数字・曜日だけ書く程度にします。

まとめ

準2級のリスニングが聞き取れない原因は3種類です。単語を知らない・音と文字が結びつかない・処理が追いつかない、のどれかに当たります。過去問をスクリプトで仕分けてから練習を選ぶと、同じ時間でも伸びる場所に時間を使えます。

本番で決めておくことは3つです。第1部は最後の1文を聞く。第2部と第3部は選択肢を先に読む。落とした問題は10秒で切り替える。決めておけば、1回しか読まれない音声でも迷う時間が減ります。

今日できることは、英検公式サイトから過去問1回分の音声と原稿を開き、第1部の10問を本番どおり1回ずつ解いてみることです。

あわせて読みたい

参考にした情報

  • 公益財団法人 日本英語検定協会「2024年度第1回検定 一次試験(準2級)リスニングテスト原稿」「準2級の過去問・試験内容」(最終確認日 2026-09-30)
  • 公益財団法人 日本英語検定協会「2026年度 試験日程(個人でお申し込みの方)」(最終確認日 2026-09-30)
  • 公益財団法人 日本英語検定協会「英検CSEスコアでの合否判定方法について」(最終確認日 2026-09-30)

※本記事は情報提供を目的としたもので、試験の合格や学習の成果を保証するものではありません。試験制度・料金は変更される場合があるため、受験前に必ず公式サイトでご確認ください。