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登録販売者試験に落ちた|次はいつ受けられる?章別の立て直し方

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「公開された正答で数えたら、84点に届いていなかった」——登録販売者試験を受けたあと、いちばん先に知りたくなるのは、次にいつ受けられるのかだと思います。

登録販売者試験は都道府県が実施する試験で、同じ都道府県の試験は原則として年1回です。簿記やFPのネット試験のように、来月もう一度という受け方はできません。だからこそ、次の1回までにどこを直すかで結果が変わります。

この試験の不合格には、性質のまったく違う2種類があります。全体の点数が足りなかった不合格と、全体は足りていたのに1つの章だけ基準を下回った不合格です。同じ「不合格」でも、次にやることは正反対になります。

この記事で分かることは3つです。次に受けられるのはいつか、公開されている問題と正答を使って落ち方を3タイプに分ける方法、そしてタイプ別・期間別の立て直し方です。制度の記述は、2026年9月13日に厚生労働省と各都道府県の試験案内で確認した内容にもとづいています。

試験の日程・受験手数料・合格基準は都道府県ごとに決められ、年度によっても変わります。申込みの前に、必ず自分が受ける都道府県の試験案内でご確認ください。

先に結論:次は翌年度が基本。まず章別に分解する

  • 次の受験は、原則として翌年度の同じ都道府県の試験です。同じ都道府県で年に2回受けることはできません。受験回数の上限を定めた案内は、確認した都道府県の案内には見当たりませんでした(2026-09-13時点)
  • 実施時期は都道府県で幅があります。2026年度は東京都と埼玉県が9月6日、福岡県は12月の実施と案内されています。ただし申込みの受付は試験の数か月前に締め切られるため、結果を見てから同じ年度の他県に出願するのは、受付が残っている場合に限られます
  • 合格には2つの条件があります。総出題数120問の7割以上(84問以上)と、各章で一定割合以上(東京都は3割5分以上、4割以上としている都道府県もあります)の両方です
  • 次にやることは、総得点ではなく章別の内訳で決まります。多くの都道府県が試験問題と正答を公開しているので、まず章ごとの正答数を出してください

総得点が80点で落ちた人と、総得点88点でも第2章が6問しか取れずに落ちた人では、必要な勉強がまったく違います。前者は全体の底上げ、後者は1章の底上げだけで届きます。この記事は、その切り分けから始めます。

試験の形と合格基準(2026年度・最終確認日:2026-09-13)

まず、合否を決めている数字を確認しておきます。

項目内容
実施する人都道府県知事(日程・会場・受験手数料は都道府県ごとに異なる)
受験資格学歴・実務経験は問われない
出題数5つの章で合計120問(第3章のみ40問、他の4章は各20問)
出題の根拠厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(最新は令和8年4月版)
解答方式筆記(多肢選択式・マークシート)
合格基準総出題数の7割程度(120問中84問)以上、かつ各章で一定割合以上
章ごとの基準東京都は正答率3割5分以上。4割以上としている都道府県もある
試験時間の例埼玉県は午前10時〜12時、午後1時30分〜3時30分の2部制

章ごとの基準を問題数に置き換えると、次のようになります。

章出題数3割5分の目安4割の目安
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識20問7問8問
第2章 人体の働きと医薬品20問7問8問
第3章 主な医薬品とその作用40問14問16問
第4章 薬事に関する法規と制度20問7問8問
第5章 医薬品の適正使用と安全対策20問7問8問

自分の受験地がどちらの基準かは、試験案内または公表された合格基準で確認できます。「120問中84問」だけを覚えていると、章ごとの基準を見落とします。 登録販売者試験でいちばん多い取りこぼしが、ここです。

合格率にも触れておきます。厚生労働省が都道府県別の受験者数・合格者数・合格率を公表しており、直近の公表資料でも都道府県によって4割台から5割台まで開きがあります。自分の受験地の数字を見ておくと、次回の見通しが立てやすくなります。

まず10分:公開された問題と正答で章別に分解する

東京都の案内では、合格者にのみ合格通知書が発送され、不合格の場合に得点が通知されることはありません。電話での結果の問合せにも応じていません。つまり、自分の点数は自分で出す必要があります。

そのための材料は公開されています。多くの都道府県が、試験が終わったあとに問題と正答(解答一覧)を自治体のサイトで公表しています。東京都は過去年度の問題と解答一覧をPDFで掲載しており、都民情報ルームでの閲覧やコピーもできると案内しています。新潟県や福岡県、沖縄県も同じように問題や正答、合格基準を公表しています。

手順は次のとおりです。

  1. 自分が受けた都道府県のサイトで、その年度の問題と正答(解答一覧)を開く
  2. 章ごとに正答数を数える。 総得点ではなく、第1章から第5章までの5つの数字を出す
  3. 章ごとの基準(3割5分なら20問の章で7問、40問の第3章で14問)を下回った章に印をつける
  4. 84点との差が何問かを出す

自分の解答が手元に残っていない場合は、公開された問題をもう一度解いて、章ごとの正答数を出してください。記憶に頼った採点よりも、いま解けない章がはっきり見えます。時間は10分ではなく2時間ほどかかりますが、次の勉強の地図になります。

落ち方は3タイプに分かれる

出した5つの数字を、次の3タイプに当てはめてください。

登録販売者 | 不合格のタイプ

章別の内訳で、次にやることが変わる

総得点だけを見ていると、必要な勉強を取り違えます

足りていないもの次の勉強の中心必要な期間の目安
A 全体あと少し型 総得点75〜83点・足切りなし ○ 総得点であと1〜9問 ○ 間違えた問題の解き直しと第3章の上積み ○ 3〜4か月の復習で届く距離
B 足切り型 総得点84点前後・1章だけ基準未満 △ 特定の1章だけが基準未満 △ 落とした章を1から組み直す △ 2〜3か月をその章に集中
C 全体不足型 総得点70点未満 × 総得点で15問以上 × テキストと問題集を通しでやり直す × 6か月以上を見込む
  • ※合格基準は総出題数の7割程度(120問中84問)以上、かつ各章で一定割合以上(東京都は3割5分以上、4割以上の都道府県もあり)。2026-09-13確認
  • ※期間の目安はこの記事の整理で、必要な時間には個人差があります

コツコツ資格

A 全体あと少し型(総得点75〜83点・足切りなし)

足りないのは1問から9問です。知識を一から入れ直す段階ではありません。やり直すのは、間違えた問題と同じ論点だけです。

優先するのは第3章です。40問と出題数がいちばん多く、上積みの余地も大きい章だからです。次に第2章と第4章。この2つは覚え直せば点になりやすい一方、時間が空くと抜けやすい章でもあります。

このタイプの人が新しいテキストに買い替えると、かえって遠回りになります。使っていた教材の間違えた問題に絞ってください。

B 足切り型(総得点は足りていたのに1章が基準未満)

いちばんもったいない落ち方です。総得点では合格ラインを超えているのに、1章だけが基準を下回って不合格になります。

この型で落ちやすいのは第2章(人体の働きと医薬品)と第4章(薬事に関する法規と制度)です。第2章は臓器や器官のはたらきという、暗記というより理解が要る内容です。第4章は条文の言い回しが独特で、後回しにされやすい章です。

次回にやることははっきりしています。落とした章を、章の最初から組み直すことです。他の章は基準を超えているので、同じ濃さで全部をやり直す必要はありません。落とした章に勉強時間の半分を割り当て、残り半分で他の章の維持に回す配分が現実的です。

C 全体不足型(総得点70点未満)

知識の穴が広い状態です。ここで「次こそ短期集中で」と決めると、同じ結果を繰り返しやすくなります。

第3章の40問をどれだけ拾えたかを確認してください。第3章が14問未満だった場合、総得点の伸びしろの多くはこの章にあります。ただし第3章は、成分名のカタカナと漢方処方名が続く章で、独学でいちばん止まりやすい場所でもあります。覚える順番と粒度の考え方は登録販売者 第3章が覚えられない人の覚え方と時間配分にまとめています。

このタイプは、次の試験日を早い日程に置くより、翌年度の試験に照準を合わせて6か月以上の計画を組むほうが、結果的に近道になります。

次に受けられるのはいつか

登録販売者試験は都道府県知事が実施します。国が一斉に行う試験ではないので、日程も受験手数料も申込みの締切も、都道府県ごとに違います。

2026年度(令和8年度)の例を挙げます。

都道府県2026年度の案内
東京都試験は2026年9月6日(日)。合格発表は2026年10月16日(金)正午をめどに掲載予定
埼玉県試験は2026年9月6日(日)、会場は獨協大学。電子申請の受付は5月18日〜5月29日
福岡県受験申請の受付は8月17日〜8月28日。試験は12月の実施と案内
沖縄県県外からの受験を制限しないと明記

ここから分かることが2つあります。1つめは、実施時期に半年近い幅があることです。8月から9月に実施する都道府県もあれば、12月に実施する都道府県もあります。「登録販売者試験は秋」と一括りにはできません。

2つめは、申込みの受付が試験のかなり前に終わることです。埼玉県の9月6日の試験は5月末で受付が終わり、福岡県の12月の試験も8月28日で受付が終わっています。結果を知ってから同じ年度の別の都道府県に申し込めるのは、受付が残っている場合だけです。現実的には、次の1回は翌年度と考えて計画を立てるほうが安全です。

他県受験そのものは、禁止されているわけではありません。沖縄県は県外からの受験を制限しないと明記しています。東京都は、合格した都道府県と勤務する都道府県が違っても合格は有効だと案内しています。ただし東京都は、電子申請と郵送のどちらか一方で申し込み、二重に出願しないようにとも案内しています。他県を受けるときは、受験しようとする都道府県の試験案内で、受付期間・住所要件・出願方法を必ず確認してください。 交通費と宿泊費、当日の移動時間も見込んでおく必要があります。

次の試験までの期間別プラン

自分の次の試験日が決まったら、残り期間に合わせて配分を決めます。ここでは翌年度の試験までおよそ11か月ある場合を例に、3つの時期に分けます。

時期やること週あたりの目安
最初の2か月落とした章の組み直し。Bタイプは該当の章だけ、Cタイプは第1章から順にテキストを1周5〜8時間
中盤の5か月章別の問題演習。1章ずつ、正答率が8割で安定するまで回す。第3章は毎週触れる5〜8時間
直前の3〜4か月公開されている過去の問題を通しで解く。自分の受験地のものを中心に、年度を変えて繰り返す6〜10時間

期間が短い場合は、次のように削ります。

  • 残り6か月:最初の2か月を1か月に圧縮し、章別演習と通し演習を並行させる
  • 残り3か月:新しい教材に手を広げない。落とした章の演習と、公開問題の通し演習の2つだけに絞る

通し演習では、時間の使い方も試してください。埼玉県のように午前と午後の2部制で、それぞれ2時間という形が一般的です。第3章の40問をどちらの時間帯で解くことになるかは都道府県によって異なるため、自分の受験地の出題順に合わせて練習しておくと当日あわてずに済みます。

翌年度に受け直すときの3つの注意点

1つめは、手引きの改訂です。 登録販売者試験の出題は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」にもとづいて作られます。この手引きは改訂されることがあり、直近では令和8年4月版が公表されています。改訂があった年は、古い版に対応した市販テキストの記述が現在の内容と合わなくなる場合があります。 買い替える前に、手元のテキストがどの版の手引きに対応しているかを確かめてください。

2つめは、教材を全部入れ替えないことです。 落ちた直後は教材のせいにしたくなりますが、AタイプとBタイプの人は、使い慣れた教材のほうが早く戻れます。入れ替えを検討してよいのは、テキストを読んでも内容が頭に入らなかったCタイプの人です。

3つめは、間を空けすぎないことです。 次の試験まで11か月あると、いったん勉強から離れる人が多くなります。第2章や第3章は、離れた期間だけ抜けていきます。週に1回、30分でも問題に触れておくと、再開のときの負担が変わります。

独学の立て直しが不安なときの選択肢

同じ教材を同じ進め方で繰り返すと、点数は動きにくくなります。とくにCタイプの人や、テキストの文章を読み進めること自体がつらかった人は、進め方ごと替える方法もあります。

スマホで講義と問題演習ができるオンライン講座は、その選択肢の1つです。オンスク.JPは月額制のオンライン資格学習サービスで、登録販売者の講座も対象に含まれています。公式サイトでは、初期費用や入会金がないこと、月額プランと一括プランを選べることが案内されています。

一方で、費用はかかります。Aタイプの人には必須ではありません。また、月額制のサービスは解約の手続き方法や締めのタイミングによって扱いが変わります。 申込み前に、料金プランと解約の条件を公式サイトで確認してください。

つまずきやすい点と人を選ぶ点

この記事の進め方が合わない場合もあります。

自分の解答が手元にまったく残っていない人は、章別の分解にそのまま進めません。公開問題を解き直して現在地を測ることになり、時間がかかります。それでも総得点だけで判断するよりは確実です。

次の試験まで3か月を切っている人は、Cタイプの立て直しを短縮しても間に合わないことがあります。無理に詰め込むより、翌年度に照準を移す判断も選択肢です。

勉強時間がぶつ切りにしか取れない人は、分厚いテキストを開くこと自体が負担になります。章別演習を1回15問など、小さい単位に割るほうが続きます。

逆に、章別に分解して落とした章がはっきりしている人、過去問の解説を自分で読み進められる人は、独学のままで十分に立て直せます。1回落ちた経験は、どの章にどれだけ時間が要るかを知っている、という強みでもあります。働きながらの時間の作り方は登録販売者は働きながら独学で受かる?勉強時間と足切り対策にまとめています。

よくある質問

Q. 登録販売者試験に落ちたら、次はいつ受けられますか。

A. 原則として翌年度の同じ都道府県の試験です。同じ都道府県では年1回の実施が基本です。実施時期は都道府県によって異なり、2026年度は東京都・埼玉県が9月6日、福岡県は12月の実施と案内されています(2026-09-13確認)。

Q. 受験できる回数に上限はありますか。

A. 確認した都道府県の試験案内には、受験回数の上限を定めた記載は見当たりませんでした(2026-09-13時点)。詳しくは自分の受験地の試験案内でご確認ください。

Q. 自分が何点だったか教えてもらえますか。

A. 東京都の場合、合格者にのみ合格通知書が送られ、不合格者への通知はありません。電話での結果の問合せにも応じていないと案内されています。多くの都道府県が問題と正答を公表しているので、自己採点で確認することになります。

Q. 同じ年度に他の都道府県で受け直せますか。

A. 都道府県ごとに実施日が異なるため、受付期間が残っていれば申し込める場合があります。沖縄県は県外からの受験を制限しないと明記しています。ただし受付は試験の数か月前に締め切られることが多く、結果を知ってから申し込めるとは限りません。必ず受験したい都道府県の案内で確認してください。

Q. 合格した都道府県以外でも働けますか。

A. 東京都は、合格した都道府県と勤務する都道府県が違っても合格は有効だと案内しています。実際に店舗で働くときは、勤務地の都道府県で販売従事登録の手続きが必要です。

まとめ:次の一手は、章別の内訳が教えてくれる

登録販売者試験に落ちたあと、次に受けられるのは原則として翌年度の同じ都道府県の試験です。同じ年度に他県を受ける道もありますが、受付はたいてい試験の数か月前に終わっています。まずは翌年度を前提に計画を立てるのが安全です。

次にやることを決めるのは、総得点ではありません。あと数問だったのか、1章だけ基準を下回ったのか、全体が足りなかったのか。この3つで、必要な勉強も期間も変わります。

今日の30分でできるのは、自分が受けた都道府県のサイトを開いて、問題と正答が公表されているかを確かめることです。公表されていれば、章ごとの正答数を5つ書き出してみてください。次に取り組む章が、そこで決まります。

あわせて読みたい

参考にした情報

  • 厚生労働省「登録販売者試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月)」(出題の根拠となる手引きと改訂/最終確認日:2026-09-13)
  • 厚生労働省「これまでの登録販売者試験実施状況等について」(都道府県別の受験者数・合格者数・合格率/2026-09-13確認)
  • 東京都保健医療局「令和8年度登録販売者試験について」「令和8年度登録販売者試験Q&A」(試験日・合格発表日・合格基準・合否通知の扱い・問題と解答一覧の公開/2026-09-13確認)
  • 埼玉県「令和8年度登録販売者試験の御案内」「受験案内」(試験日・試験時間・会場・申請受付期間/2026-09-13確認)
  • 福岡県「令和8年度福岡県登録販売者試験のご案内」「令和8年度福岡県登録販売者試験日程等のお知らせ」(受験申請の受付期間と実施時期/2026-09-13確認)
  • 沖縄県「令和8年度沖縄県登録販売者試験」(県外からの受験の扱い/2026-09-13確認)
  • 新潟県「令和8年度登録販売者試験問題公開」(試験問題と正答の公開/2026-09-13確認)
  • オンスク.JP 公式サイト(登録販売者講座の提供・月額プランの案内/2026-09-13確認)

※本記事は情報提供を目的としたもので、試験の合格や学習の成果を保証するものではありません。試験制度・料金は変更される場合があるため、受験前に必ず公式サイトでご確認ください。