証券外務員は一種と二種どっちから?違いと選び方を解説
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「証券外務員を取ろうと思ったけど、一種と二種があってどっちを受ければいいのか分からない」——金融機関への就職・転職や、社内で取得を求められて調べ始めた人がまず最初につまずくのが、この「一種と二種の選択」です。
結論から言うと、多くの人は目的で決めればよく、迷ったときの原則もはっきりしています。この記事では、一種と二種の違いを表で整理したうえで、「あなたはどっちから受けるべきか」を独学の目線で具体的に判断できるようにします。試験の細かい数字は変わることがあるので、最終的な出願前には必ず公式(日本証券業協会)で確認してください。
まず結論:どっちから受けるべきか
先に結論だけまとめます。人によって最適解が違うので、あてはまるものを選んでください。
- 証券会社で働く(働いている)/将来的に幅広い金融商品を扱いたい人 → 一種を目指す。二種の範囲は一種に含まれるので、一種を取れば二種の業務もカバーできます。
- 銀行・信用金庫・保険など、証券会社以外の金融機関で必要な人 → まずは二種で十分なことが多い。勤務先の指示を確認しましょう。
- 金融の勉強が初めてで不安な人/まず1つ合格して自信をつけたい人 → 二種から受け、必要になったら一種に進む。
- 短期間で1回で決めたい・すでに金融知識がある人 → いきなり一種を受けてもよい(一種は二種を持っていなくても受験できます)。
ポイントは、一種は二種の「上位版」で範囲が広いだけということ。二種を飛ばして一種から受けても問題ありません。以下で理由と判断材料を詳しく見ていきます。
一種と二種の違い(比較表)
一種と二種の主な違いを表にまとめます(最終確認日:2026-07-03、日本証券業協会の公表情報にもとづく)。
| 項目 | 二種 | 一種 |
|---|---|---|
| 扱える商品の範囲 | 株式・債券・投資信託など基本的な金融商品 | 二種の範囲+信用取引・デリバティブ(先物・オプション)など |
| 位置づけ | 基礎 | 上位(二種の範囲を含む) |
| 出題数 | 70問(○×方式50問+五肢選択20問) | 100問(○×方式70問+五肢選択30問) |
| 合格基準 | 満点の約7割(300点満点中210点) | 満点の約7割(440点満点中308点) |
| 受験料(税込) | 9,880円 | 9,880円 |
| 試験方式 | CBT(パソコン受験)・その場で合否判明 | CBT(パソコン受験)・その場で合否判明 |
| 勉強時間の目安 | 一般に50〜100時間程度とされることが多い | 一般に80〜150時間程度とされることが多い |
一番大きな違いは、一種だけが「信用取引」と「デリバティブ取引」を扱えるという点です。ここが一種特有の難所であり、勉強量が増える理由でもあります。逆に言えば、この2分野に苦手意識のある人ほど、いきなり一種はハードルが上がると感じやすい部分です。
図でも整理しておきます。
難易度・合格率で見ると
「一種のほうが難しそうだから二種にしよう」と考える人は多いですが、数字を見ると印象が変わります。
2025年度の一般受験者の合格率は、**一種が約73%、二種が約68%**でした(最終確認日:2026-07-03。年度により変動します)。実は一種のほうが合格率が高い年もあります。これは、一種を受ける人には金融知識がある人・本気度の高い人が多いためと考えられ、「一種=極端に難しくて受からない」わけではありません。
とはいえ、出題範囲は一種のほうが確実に広い(信用取引・デリバティブが増える)ので、必要な勉強量は一種のほうが多くなります。合格率が近いからといって「同じ労力で受かる」わけではない点には注意してください。難易度は人により差があり、金融が初めての人と経験者では体感がまったく違います。
こんな人は一種/二種(タイプ別)
もう少し具体的に、タイプ別の判断の目安です。
一種が向いている人
- 証券会社に就職・転職する(信用取引やデリバティブを扱う可能性がある)
- 一度で上位資格まで取ってしまい、二度手間を避けたい
- 株や投資の知識がすでにあり、デリバティブにも抵抗が少ない
二種で十分・二種から始めるとよい人
- 銀行・信金・保険など、証券会社以外で「まず二種を」と言われている
- 金融の勉強がまったく初めてで、まず1つ合格して自信をつけたい
- 短期間で確実に1つ取りたい(範囲が狭いぶん負担が軽い)
なお、二種に合格していると一種の勉強が一部ラクになります(重なる範囲があるため)。「二種→一種」と段階を踏むのは遠回りに見えて、初学者にとっては挫折しにくい堅実なルートです。一方で時間に余裕がなく金融知識がある人は、いきなり一種で一気に片づけるのも合理的です。
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一種・二種のどちらを選んでも、独学の基本的な進め方は共通です。
- テキストを1周、完璧を目指さず通読する(最初は分からなくてよい。全体像をつかむのが目的)
- ○×問題で基礎を固める(出題の半分以上が○×方式。ここで得点を積み上げる)
- 五肢選択と計算問題を繰り返す(配点が高く、合否を分けやすい。特に一種はデリバティブの計算がカギ)
- CBTの模擬・過去問形式で通し練習(本番はパソコン画面。画面での解答に慣れておく)
合格基準はどちらも満点の約7割です。満点を狙う必要はなく、7割を安定して超える状態を作るのがゴールです。○×問題は数をこなすほど伸びやすいので、スキマ時間の反復が効きます。一種のデリバティブなど難所は、最初から完璧を目指さず「配点の高い頻出パターンから」押さえるのがコツです。
つまずきやすいポイントとしては、(1)計算問題を後回しにして直前に慌てる、(2)法令分野を丸暗記しようとして挫折する、の2つが定番です。計算は早めに手をつけ、法令は「なぜそのルールがあるのか」をざっくり理解しながら覚えると定着しやすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q. 二種を持っていないと一種は受けられない? いいえ。一種は二種を持っていなくても受験できます。いきなり一種から受けても問題ありません。
Q. 一種を取れば二種は不要? 業務上は一種が二種の範囲を含むため、一種があれば二種の業務もカバーできます。改めて二種を取る必要は基本的にありません。
Q. 試験はいつ受けられる? CBT方式のため、試験会場の空きがあれば平日を中心にほぼ通年で受験できます(土日祝・年末年始などを除く)。自分の都合に合わせて日程を選べるのが利点です。最新の実施状況は公式でご確認ください。
Q. どれくらいで受かる? 金融が初めての場合、二種で50〜100時間、一種で80〜150時間程度が一般的な目安とされます。あくまで目安で、個人差が大きい点はご承知おきください。
まとめ
証券外務員の一種と二種は、「難しさ」で選ぶのではなく目的(就職先・扱う商品)で選ぶのが基本です。
- 証券会社・幅広い商品を扱うなら一種
- 証券会社以外/まず1つ確実に、なら二種
- 迷ったら「勤務先の指示」と「今後デリバティブを扱うか」で決める
一種は範囲が広いぶん勉強量は増えますが、合格率だけ見れば決して手が届かない試験ではありません。自分のキャリアと今の知識量に合わせて、無理のないルートを選んでください。まずは二種で足場を固めたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
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※本記事は情報提供を目的としたもので、試験の合格や学習の成果を保証するものではありません。試験制度・料金は変更される場合があるため、受験前に必ず公式サイトでご確認ください。
参考にした情報
- 日本証券業協会「外務員資格試験」 https://www.jsda.or.jp/gaimuin/shiken.html