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FP1級実技(面接)は独学で受かる?きんざいの対策法と流れ

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学科試験というFP最大の関門を突破したあなたへ。「残るは実技(面接)だけ。でも面接なんて受けたことがないし、何を対策すればいいのか分からない」——そんな不安は、FP1級学科合格者の多くが抱えるものです。

この記事では、日本FP協会ではなく**金融財政事情研究会(きんざい)の実技試験(資産相談業務・面接形式)**にしぼって、当日の流れ・出題の中身・独学での対策法を、はじめての人にも分かるように整理しました。学科ほどの重さはありませんが、油断すると落ちる試験です。順番に見ていきましょう。

先に結論:独学でも十分に狙えるが「無対策」は危ない

きんざいの実技(面接)は、独学で合格を狙える試験です。ただし「学科に受かったんだから面接くらい大丈夫」という無対策は危険です。

理由はシンプルで、この面接は受験者の8割以上が合格する一方、学科という難関を突破した人の中から2割前後が落ちる試験だからです(合格率は回によって変動します。最新は公式でご確認ください)。周りのレベルが高いなかでの2割落ちなので、決して「誰でも受かる」わけではありません。

一方で、面接で問われる知識の土台は学科ですでに身についています。ですから、独学対策の中心は「新しい暗記」ではなく、面接という形式に慣れることと、相続・不動産の相談への”型”を作ることになります。ここを外さなければ、独学でも合格は十分に現実的です。

きんざいの実技(面接)の基本情報

まず、きんざい実技試験の枠組みを押さえます。試験制度は変わることがあるため、申込前に必ずきんざいの公式サイトで最新をご確認ください(最終確認日:2026-08-05)。

  • 形式:口述(面接)形式。日本FP協会の「筆記(資産設計提案業務)」とは別物です。
  • 面接回数:Part1・Part2の2回(1人ずつ、それぞれ別のテーマ)
  • 1回あたりの所要時間の目安:面接は約12分。その前に設例を読む時間が別に設けられます。
  • 設例を読む時間:面接開始のおよそ15分前に設例(相談内容の紙)が渡され、その場で読み込みます。
  • 配点の目安:Part1・Part2それぞれ100点満点・合計200点満点で、一定の合計点以上が合格とされます(基準点・配点は変更されることがあるため公式でご確認ください)。
  • 実施時期:例年6月・9月・翌年2月あたりの年3回(学科合格後の一定期間内に受験)。

大事なのは、学科に合格していないと実技は受けられないという点です。この記事は「学科は済んだ、次は面接」という段階の人向けです。学科がこれからの人は、まず学科対策から始めてください(記事末尾に学科の記事を置いています)。

Part1とPart2は何が違う?(相続と不動産が2本柱)

きんざい実技の面接は2回あり、それぞれテーマが分かれています。一般的な傾向として、次のように理解しておくと対策しやすくなります。

  • Part1:相続・事業承継が中心。親からの相続、事業を継ぐ、自社株の評価、遺産分割や納税資金など。
  • Part2:不動産が中心。使っていない土地の活用、相続した田舎の土地の扱い、買換えや売却、有効活用の提案など。

もちろん相続の話に税金(タックス)や保険がからむなど、複数分野が混ざります。ただ軸は「相続」と「不動産」の2つだと押さえておくと、対策の的をしぼれます。

FP1級実技(きんざい・面接)| 2つのパート

Part1とPart2の性格の違い

どちらも設例→約12分の面接。中心テーマが異なります

中心テーマ独学のしやすさ
Part1(相続・事業承継) 相続・自社株など 相続・事業承継が軸 自社株評価は慣れが必要
Part2(不動産) 土地活用・売却など 不動産の有効活用が軸 提案の型づくりに練習が必要
  • ※出題傾向の一般論です。実際の設例は回により異なります。詳細は公式・最新の過去問でご確認ください。

コツコツ資格

当日の流れ:勝負は「設例を読む約15分」

面接そのものよりも、その前に設例を読む時間の使い方が合否を分けると言われます。一般的な当日の流れは次のとおりです。

  1. 控室で設例(A3・1枚程度)を受け取り、面接開始まで読み込む(約15分が目安)。相談者の家族構成・資産・希望などが書かれています。
  2. 設例には**面接で聞かれそうな論点のヒント(質問事項)**が含まれていることが多く、ここで頭を整理します。
  3. 設例への書き込みはOKで、その紙を面接会場に持ち込めるのが通常です(持ち込みルールは回により異なることがあるので、当日の指示に従ってください)。
  4. 面接室に入り、面接官2名程度と約12分の質疑応答。相談への対応方針を答えていきます。
  5. Part1が終わったら、別室でPart2の設例を読み、同様に面接。

つまりその場のアドリブ勝負ではなく、15分で「何を、どの順で話すか」を設計してから面接に臨める試験です。ここを鍛えるのが独学対策の核になります。

独学の進め方:新しい暗記より「型」を作る

学科合格レベルの知識があれば、必要な内容の大半は頭に入っています。独学では次の3ステップで「面接に答えられる状態」に持っていきます。

① 過去の設例で「相談への答え方の型」を身につける

市販の実技(資産相談業務)対策問題集や、過去の設例の解説を使い、**「相談者の状況→検討すべき論点→提案の方向性」**という流れを何度もなぞります。答えを丸暗記するのではなく、「相続ならまず相続税の試算と分割方針、次に納税資金、必要なら生前贈与や生命保険の活用」というように、論点を出す順番=型を体に入れるのが目的です。

② 声に出して12分をシミュレーションする

面接は「知っている」だけでは足りず、「12分間、口で説明できる」ことが求められます。設例を1つ選び、15分読み込み→12分しゃべる、を実際に声に出して練習します。家族や録音を相手に話すと、詰まる箇所・言葉にできない箇所がはっきりします。ここが独学で最も差がつくところです。

③ 「分からない時の対応」も準備しておく

面接では、その場で答えに詰まる質問も出ます。黙り込むより、「◯◯の可能性を確認し、必要なら専門家(税理士・弁護士など)と連携します」と方針を示せるほうが評価されやすいとされます。分からない論点でも、FPとしての立ち位置(他士業との連携・確認の姿勢)を答えられるよう、逃げ道の型も用意しておきましょう。

独学が不安な人の選択肢(通信講座)

「面接の練習相手がいない」「相続や不動産の提案が本当にこれで合っているか自信がない」という場合は、通信講座の面接対策を利用するのも一つの方法です。FP1級は難関資格に位置づけられるため、難関資格の通信講座を扱うサービスに、実技(面接)に特化した対策が用意されていることがあります。毎日の学習が独学だけでは不安で、模擬面接や添削で客観的に見てもらいたい人には向いています。

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いずれも「独学の相棒」として使うイメージです。学科まで独学で来られた人なら、面接対策だけを補う使い方でも十分に効きます。

つまずきポイント・人を選ぶ点

  • 「学科に受かったから余裕」で無対策は禁物。合格率は高くても、周りは学科突破者ばかり。型づくりと声出し練習を省くと足をすくわれます。
  • 知識より「伝える力」が問われる。正しいことを知っていても、12分で順序立てて話せなければ点が伸びにくい試験です。話すのが苦手な人ほど、早めに声出し練習を。
  • 相続・不動産が手薄な人は要注意。学科で相続・不動産の得点が低かった人は、この2分野の底上げから始めましょう。
  • 面接という形式そのものが苦手な人には、対面の緊張という壁があります。模擬面接を挟めると安心です。

よくある質問(FAQ)

Q. きんざいと日本FP協会、実技はどちらを選ぶべき? A. きんざいは面接、日本FP協会は筆記(資産設計提案業務)で、形式がまったく違います。人前で話すのが極端に苦手なら筆記、相談対応の型を作れる自信があるなら面接、という選び方があります。ただし学科をきんざいで受けた流れで、実技もきんざいを選ぶ人が多いです。

Q. 面接対策にどれくらい時間がかかる? A. 学科合格レベルなら、過去の設例演習と声出し練習で数週間〜1か月程度を見ておくと安心という声が多いです(個人差があります)。学科ほどの膨大な暗記は不要です。

Q. 何も答えられなかったら即不合格? A. 1つ詰まっても即アウトではありません。ただし黙り込むのは避け、確認の姿勢や他士業連携の方針など、FPとしての対応を示すことが大切とされています。

Q. 設例の紙は持ち込める? A. 一般に、渡された設例に書き込みをして面接室に持ち込める運用ですが、ルールは変わることがあるため当日の案内に必ず従ってください。

まとめ:学科を越えた人なら、面接も越えられる

FP1級実技(きんざいの面接)は、独学で十分に合格を狙える試験です。新しく覚えることは少なく、勝負どころは「相談への答え方の型を作ること」と「12分を声に出して練習すること」。この2つを地道に積めば、学科という最大の山を越えたあなたにとって、面接は決して越えられない壁ではありません。

一人での面接練習に不安があれば、通信講座の模擬面接や添削を”相棒”として使うのも賢い選び方です。最後の一歩、コツコツ準備して合格をつかみましょう。

※本記事は情報提供を目的としたもので、試験の合格や学習の成果を保証するものではありません。試験制度・料金は変更される場合があるため、受験前に必ず公式サイトでご確認ください。

参考にした情報

  • 金融財政事情研究会(きんざい)公式サイト:https://www.kinzai.or.jp/
  • FP1級実技試験の形式・合格率に関する各種解説(アガルート/TAC等のFP講座コラム)

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